「シュヴァンクマイエル映画祭2015」チラシ

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チェコのシュルレアリスト、ヤン・シュバンクマイエルの長編と短編計22作品を一挙上映する「シュヴァンクマイエル映画祭2015」が、2月21日から渋谷シアターイメージフォーラムで開催される。

シュバンクマイエルの作品は、動かぬものに命を吹き込んだ驚異的なアニメーションと、一度見たら忘れられない強烈な映像表現で、チェコ国内をはじめ、カンヌ、ベルリン、アヌシーなど世界の映画祭で絶賛されている。

今回はデビュー作「アリス」、ベルリン国際映画祭アンジェイ・ワイダ賞受賞の「オテサーネク 妄想の子供」、コラージュを駆使した「サヴァイヴィング ライフ 夢は第二の人生」の長編3作と、短編を組み合わせた全6プログラムを週代わりで上映。シュバンクマイエルが人形演出をしたラテルナ・マギカの「魔法のサーカス」も特別上映される。

映画祭開催にあたり、シュバンクマイエルは「私の全ての映画は、全体主義(トータリテリアニズム)やいわゆる民主主義(デモクラシー)という文明の『裏面(バック・サイド)』において創られました。同時に、これらの映画は想像的なものであり、またこの幻術的な想像力は常に転覆的です。何故なら想像力は、実在(リアル)であることより可能であることを優先するからです」と自身の作風を紹介する。

日本でも熱狂的なファンが多いが、その理由を「魔術的な想像は日本の伝統的な美術や芸術にも見受けられます。これゆえに、私の映画は日本の観客の皆様に受け入れられているのかもしれません。同じく私は、黒澤明監督のサムライ映画や魑魅魍魎(ちみもうりょう)に溢れる歌舞伎ないし伝統的な浮世絵などを嗜好しています。ご覧いただく映画祭のために選定した映画は、私の創作において想像の上位的な地位を示しているものです。何故なら、私は常にシャルル・ボードレールのように、想像力を人間の諸能力の女王と見なしていますから」と解説した。

「シュヴァンクマイエル映画祭2015」は2月21日〜3月13日まで渋谷シアター・イメージフォーラムで開催。その後、3月16日から大阪シネ・ヌーヴォで6プログラム上映、4月から6月にかけて京都みなみ会館、神戸アートビレッジセンター、名古屋シネマテーク、札幌シアターキノなど順次巡回予定。上映作品、プログラム詳細は公式HP(http://svank2015.jimdo.com/)で告知する。

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