<ヒューマナ・チャレンジ 初日◇22日◇PGAウエスト・パーマーコース他>
 PGAウエスト・パーマーコース、同ニクラスコース、ラ・キンタGCの3コースで開幕した、米国男子ツアー「ヒューマナ・チャレンジ」。今大会が2015年初戦となる石川遼はパーマーコースを回り、5バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの“71”でフィニッシュ。バーディ合戦から出遅れて1アンダー89位タイでフィニッシュした。
ヒューマナ・チャレンジのリーダーボード
 13番まで終えて3アンダー。快調なラウンドが途切れたのは15番パー3。「8番アイアンで少し抑え目に打とうと思った」というティショットをグリーンの右サイドに外すと、アプローチはピンを大きくオーバー。返しも寄せきれずダブルボギーとした。直後の16番でバーディを奪い返したものの、最終18番パー5はグリーン右サイドから約20ヤードの3打目をグリーン奥にこぼしてボギーとするなど、ショートゲームに乱れが出て足踏みが続いた。
 約1か月半ぶりの実戦。プロ転向以降驚異的なペースで試合に出続けてきた石川にとっては長いオフだった。それでも「あまり気持ちのざわざわ感がなかった」と静かな気持ちでティオフ。実戦と練習の違いから体の動きに微妙な乱れが出たものの、「一番長い間試合から離れていたのに、落ち着いていた。スコアは落ちついてないですけど(笑)。(試合勘)そこは慣れ。一日、一打ずつ慣れてくるからそこまで気にしていない」。PGA3シーズン目らしい落ち着きを見せた。
 今年の課題を改めて確認するラウンドにもなった。昨シーズンパー3、パー5でのスコアに比べてパー4でのスタッツが悪いことに気づいて、パー4でのスコアアップをテーマに掲げた。しかし、「9番、10番とかちょっと怪しい感じだった。9番はうまくバンカーからセーブできたけど、10番は左に行きたくないと思ったら左に行って。なんとか5メートルくらいのパーパットを入れた。これじゃパー4でスコアが悪いのも分かる」とこの日も紙一重のホールが多くあった。パー4でのスコアメイク。ひいてはティショットからのマネジメントの重要性が大きなテーマとなりそうだ。
 今大会は予選ラウンド3日間。明日はスコアを伸ばしやすいとされるラ・キンタCCを回る。「ここから2つが好きなコース。去年はここで初日が結構良かったからそのまま行けたけど、まだまだ上は狙える。2アンダー、3アンダーで上がれたら最高だったけど、ぜんぜんまだまだ取り返せる」。新年一発目の実戦。もちろん前向きさは失っていない。
【初日の結果】
1位:マイケル・パトナム(-9)
2位T:フランチェスコ・モリナリ(-8)
2位T:マーク・ウィルソン(-8)
2位T:ブレイク・アダムス(-8)
2位T:ジョン・ペターソン(-8)
2位T:スコット・ピンク二ー(-8)
7位T:パトリック・リード(-7)
7位T:マット・クーチャー(-7)
7位T:ジェイソン・コクラック(-7)
7位T:スティーブ・ウィートクロフト(-7)
89位T:フィル・ミケルソン(-1)
89位T:石川遼(-1)他
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