杉野希妃(左)と小篠恵奈がダブル主演した三澤拓哉監督作「3泊4日、5時の鐘」

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「アジア・インディーズのミューズ」として知られる杉野希妃が初めてエグゼクティブプロデューサーを務めた、三澤拓哉監督のデビュー作「3泊4日、5時の鐘」が、1月21日(現地時間)からオランダで開幕した第44回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品されることが決定した。杉野は、小篠恵奈とともにダブル主演を果たし、“座長”も兼ねている。

同作は、三澤監督が育った神奈川・茅ヶ崎市の全面協力のもと製作された。舞台の中心となる旅館・茅ヶ崎館は、「東京物語」「晩春」など多くの傑作を残した小津安二郎監督と脚本家・野田高悟が、脚本執筆のために利用した定宿としても知られている。映画は、同じ会社に勤務する花梨(小篠)と真紀(杉野)が、元同僚で茅ヶ崎館の長女・理沙(堀夏子)の結婚パーティに出席するため同館に滞在中、繰り広げられる恋愛模様を描く青春群像劇だ。

1月24日(現地時間)に行われるヨーロッパプレミア上映に杉野、出演者でもあるタイの映画評論化ドン・サロンとともに出席する三澤監督は、「映画祭に招待して頂けることは非常に喜ばしいことであるのと同時に、私をモデルにした登場人物こそ出ていないものの、ある意味で私小説的ともいえるこの“小さな”作品が海を越えて上映されることに、不思議な感覚も少なからず抱いております」と話す。そして、「映画祭が行われるロッテルダムでは海外の映画ファン、作り手、批評家と交流できる機会があるということで、それらの出会いが今後の自分にとって大きな糧になるのではないか、と期待しています」とコメントを寄せた。

また、杉野にとっては昨年度の第43回でコンペティション部門「タイガーアワード」の審査員を務めており、縁の深い映画祭といえる。エグゼクティブプロデューサーに初挑戦したが、「茅ヶ崎の方々やベテランのスタッフさんに支えていただきながら、若手俳優たちが中心になって作ったことが本作の不思議なエネルギーになっていると思います」と関係者に謝意。演じた真紀については、「ジェットコースターのように感情の波が激しく、船酔いしそうでした。が、愛すべきキャラクターがまたひとつ増えました。小津監督が泊まられていた茅ヶ崎館のお部屋で演じた時の重みが体に残っています」と振り返っている。

第44回ロッテルダム国際映画祭は、2月1日まで開催。

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