映画「あん」で樹木希林と共演する永瀬正敏(C)映画「あん」製作委員会

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俳優の永瀬正敏が、国際的にも高い評価を受ける河瀬直美監督の最新作で、日本を代表する女優・樹木希林が主演を務める「あん」に出演していることがわかった。暗い過去を持ち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々を過ごしている男・千太郎を演じている。

原作は、作家、歌手、パーソナリティーと幅広く活躍するドリアン助川の同名小説。ある事情で刑務所暮らしを経験し、どら焼き屋の雇われ店長として働く千太郎の前に、店で働きたいという老女・徳江(樹木)が現れる。徳江の作る粒あんの美味しさが評判を呼び店は繁盛するが、徳江がかつてハンセン病を患っていたという噂が広まり、客足は再び遠のいてしまう。千太郎は徳江に辞めてもらわねばならず、徳江も潔く店を去る。その後も徳江のことが気になる千太郎は、近所の女子中学生ワカナとともに、徳江の足跡をたどる。

徳江の不思議な魅力に触れることで徐々に心を開き、前を向き始める千太郎を永瀬が男の悲哀たっぷりに体現。河瀬監督自らの熱烈なオファーを受けての出演で「まさか、自分にお声掛けしてもらえるとは思いもしなかったので大変うれしかったです。映画の枠を越えた何かが作品の中に息づいている気がしていました」と振り返る。永瀬にとっては初の河瀬監督作で、樹木とは2001年の「ピストルオペラ」以来14年ぶりの共演だ。

河瀬監督はカンヌ映画祭の常連でもあり、今作もカンヌをはじめとした海外の映画祭への出品が期待される。永瀬は「それはまだなんとも……」とあくまで控え目だが、「フランスとドイツが制作に入っていると聞いているので、両国の皆さんにも見ていただける機会があればいいな、とは思っています」と話している。6月全国公開。

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