デジタルリマスター版「やさしい女」ポスター

写真拡大

ロベール・ブレッソン監督の幻の初カラー作品「やさしい女」(1969)がデジタルリマスター版で4月4日から新宿武蔵野館で上映される。

「スリ(1960)」「バルタザールどこへ行く」など、モノクロの厳格な画面作りを続けてきたブレッソンの初カラー作品。原作はドストエフスキーの同名短編小説で、一組の夫婦に起こる感情の変化と微妙なすれ違いを丹念に描き、夫婦とは、人を愛するとは何かを問いかける物語。ブレッソンは原作のプロットを守りながらも、物語の舞台をロシアから現代(60年代後半)のパリへと移し、大胆な翻案を施した。

主人公の孤独な女を演じるのは、ベルナルド・ベルトルッチ監督「暗殺の森」「1900年」で知られる仏女優ドミニク・サンダ。モデルとして活動していた頃、ブレッソン監督に見出され、本作で映画デビューした。自らも15歳で年上の男と結婚するも数カ月で離婚という経歴を持つサンダは、衝撃的なオープニングから始まる本作で、年上の夫を翻弄しながらも苦悩する女を見事に演じている。

1986年の日本公開以来ほとんど上映機会がなく、ソフト化もされていなかった作品が美しい映像で、劇場で見られる貴重な機会だ。「やさしい女」はデジタルリマスター版は4月4日から新宿武蔵野館で上映。

■関連記事
ロベール・ブレッソン作品一覧
ロベール・ブレッソン幻の作品「白夜」が限定公開決定!
芝山幹郎コラム ロベール・ブレッソン「ラルジャン」
「やさしい女」作品情報