ヒューゴー賞受賞SF小説「時間封鎖」、米SyfyでTVシリーズ化の企画が始動
優れたSF/ファンタジー作品に贈られるヒューゴー賞を2006年に受賞した、ロバート・チャールズ・ウィルスン作のSF小説「時間封鎖(原題:Spin)」。これをTVシリーズ化する企画が、米Syfyで動き出した。The Hollywood Reporterなどが伝えた。
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ある夜、空から星々が消え、地球は暗黒のエネルギーバリアに包まれてしまった。地球の終わりが差し迫るなか、若き科学者が人類を救おうとする――報道ではこのように簡単に紹介されているが、ユニークなアイデアを凝らし、人間ドラマとしての味わいも深い作品として評価されている。この小説は三部作の第一巻という位置づけで、日本では第二巻『無限記憶(原題:Axis)』、第三巻『連環宇宙(原題:Vortex)』とともに、東京創元社から刊行されている。
その映像化にあたって脚本を担当するのは、『ファイト・クラブ』『ジャンパー』のジム・ウールス。計6時間のミニシリーズに仕上げるということだ。
製作を担うのは、『ウェアハウス13 〜秘密の倉庫 事件ファイル〜』『GALACTICA:スピンオフ【BLOOD&CHROME/最高機密指令】』などを手がけた製作会社ユニバーサル・ケーブル・プロダクションズ。また、『たどりつけばアラスカ』や『NUMBERS 〜天才数学者の事件ファイル』、映画『クイズ・ショウ』の出演で知られ、監督・製作業もこなすロブ・モローと、『人生はビギナーズ』『ラビット・ホール』のレスリー・アーダングが製作の陣頭指揮をとる。なお、放送時期は未定となっている。
「時間封鎖」TVシリーズ化の動きは、すでに2014年の6月に伝えられていたが、今回の報道で、Syfyが放送局となることが明らかになった。新作SFドラマの立ち上げに積極的な同局の勢いは、これからも続くようだ。(海外ドラマNAVI)
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