第72回GG賞で司会を務めたティナ・フェイ/写真:SPLASH/アフロ

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15日(現地時間)アカデミー賞のノミネートが発表され、今年も映画業界全体が盛り上がるシーズンを迎えた。先日行われた第72回ゴールデングローブ賞(以下GG賞)の授賞式の全米視聴者数は、昨年の2090万人から大幅ダウンの1930万で、視聴率は前年比11%ダウンとなった。特に、人気の指標となる18歳から49歳までの視聴率が6.5%から4.8%と大幅に減少した。ニールセン・メディア・リサーチ社の結果で明らかになったもの。

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これらの理由については、コメディ、ドラマ部門でそれぞれ作品賞を受賞した『6才のボクが、大人になるまで。』(14)『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)などのノミネート作品を見ればわかるように、GG賞では恒例の『アバター』(09)のような、いわゆるブロックバスター映画やファミリー向けの『アナと雪の女王』(13)など爆発的な人気を誇った作品がなく全体的に地味だったこと、またアンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップら大スターが不在だったことが挙げられている。

しかしタイム誌によれば、「昨年の視聴率は過去10年間で最高だったため、昨年と比べれば視聴率は落ちているが、ツイッター数は260万件と、昨年より24%も上昇しており、話題性は十分にあった」といえる。

今年のGG賞受賞式は、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーが3度目の司会を務めた。昨年最も世間を騒がせたソニーのハッキング攻撃事件を引き合いに、オープニングからティナが会場のノミネート者たちに、(プロデューサーのスコット・ルーディンがアンジェリーナ・ジョリーに対して使った)「少しの才能しかない、甘やかされた子ども」とジョークを飛ばし、会場の笑いを誘った。

また、韓国系女優のマーガレット・チョーに北朝鮮の女性兵士の扮装をさせるなど、全般的に北朝鮮から公開中止を要求された『Interview(原題)』を引き合いにするネタを中心に、性暴力で多数の女性から訴えられているコメディアンのビル・コスビーに関するネタなど、今年もエンタメ界での社会問題を風刺する展開となった。

『6才のボクが、大人になるまで。』で助演女優賞を受賞した46歳のパトリシア・アークエットについて、「40歳を超えてもこんなにいい役がもらえるのは素晴らしいわ。でも採用されたのは40歳前よ」と12年の歳月をかけて撮影した同作を引き合いに、ハリウッドの若者及び男性志向を風刺した。

中でも一番笑いを誘ったのは、エイミー・アダムスがコメディ・ミュージカル部門で主演女優賞を受賞したティム・バートン監督作『ビッグ・アイズ』(1月23日公開)で、「この会場であの絵に似ている…」と大きな目のメイクが際立っていたエマ・ストーンを指さし、「かわいいけど、なんだかぞっとするわ」とジョークを言った場面だった。今年は視聴率こそ下がったが、相対的には和やかな受賞式となった。

ピープル誌の調査では、ティナとエイミーの司会について、41%の人が高く評価する一方で、ジョークがマイルドすぎることや北朝鮮の扮装が不快だったとする意見もあり、評価しない人が58%と上回った。3年間続いた2人の女性による司会はおおむね好評のうちに今年で幕を閉じたが、来年は誰がどんな司会を見せてくれるのか、今から楽しみだ。【NY在住/JUNKO】