2015年に注目を集めそうなモノの一つ、「ガラホ」。簡単に言うと、見た目や使い勝手はガラケー、技術や部品はスマホという、ガラケー型のスマホだ。

6000万人いると言われるガラケーユーザーも、高速通信サービス(LTE)や、それを利用した音声通話サービス「VoLTE」を使えるようになれば、携帯電話会社は旧式の回線を維持する必要がなくなり、電波の利用効率が上がる。という背景もあり、この「ガラホ」の開発が進んでいるらしい。

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このニュースを受けて、ネット上でも、

・僕みたいなスマホに変えるのをためらってる人たち向け
・ガラケーユーザーなので、原型がなくならないことに一安心
・なんかダサイね。やっぱ、スマホのままでいいかもって思ったぁ
・LTE対応基盤組んだガラケー出せばいいんでないの?

など、様々な反応が飛び交っている。

この試みで携帯電話会社が最も狙っているのは、“なかなかスマホに変えないガラケーユーザーの移行”だろう。ガラケーユーザーのブログを見ると、変える気はあるものの、機が熟すのを待っているレベルの人も多いが、全く変える気がないという人も多い。

後者のような根強いガラケーユーザーが、スマホに変えない理由を見てみると、

・ガラケー使いやすいから、変えたくないんだ
・変える気はありません! スマホにしたら益々ワケわからなくなります
・ガラケーなら、月々の基本使用料金がお安いからです!

というように、「操作慣れしている」「シンプルに使いたい」「低料金(運用コスト)」が、主なポイントのようだ。中でも低料金にこだわる人が多いように見える。ガラホに、これらのポイントが継承されるなら、現在のガラケーユーザーへの浸透も期待できそうだ。

それから、意外と見逃せないのが、“スマホからガラケーに戻りたい(戻った)ユーザー”の存在だ。スマホユーザー(又は元ユーザー)の中には、

・スマホって電話をするには向いてない形だよなぁと感じている
・スマホに変えたけどめっちゃ使いにくい(泣)ガラケーが懐かしいううっ…
・料金が高すぎて負担だったからスマホからガラケーに戻した

などの理由でガラケーが恋しくなり、戻る人が一定量いそうな雰囲気。

特に、操作性よりも、毎月の高い料金を問題視している人が多く、通信料金を見直して、

・スマホのネット生活を捨て、ガラケーに変え、家でのみネット生活に切り替えました
・お正月からスマホ廃止の方向です。ガラケーに変え、ガラケー&PDAで安定しそうです
・ガラケーに戻して、格安SIMを契約してiPadを持つ予定です

など、ガラケー + タブレットという道を選択する人も目立つ。勢いあったスマホニーズも収まりを見せ始めているのかもしれない。

「ガラケー」「スマホ」「ガラケー+タブレット」など、個人のモバイル事情の多様化がますます進む中で、ガラホが台頭していくかどうかは、月々の料金体系が大きくカギを握りそうだ。今後の展開が気になる。

(高宮真琴)