子供の危険を親が作っている! まだまだSNSで子供の写真投稿がなくならないワケ

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SNSに子供の写真を投稿するのは危険。そんな話をよく目にするようになった。でも実際はどうだろう? 我が子の写真をSNSにアップしている人はまだまだたくさんいる。
ママ友の間では、「なんで子供の写真をなんでアップしないの?」と言われることもあるらしい。

危険と言われつつもなくならない投稿。いったいなぜなのだろう?

●そもそも犯罪(危険)に巻き込まれると思っていない
子供の写真をアップしたらなぜ危ないのか。友達だけにしか公開していないから問題ないじゃないかと思っている人がまだまだたくさんいる。

しかし、それを見た友達が「いいね!」を付けてシェアしてしまうと、自分とは友達ではない「誰か」にまで広がることになる。知っている人や仲間内だけの話と思っていたものが、知らない間に、赤の他人の間に広がってしまう。
赤の他人に見られるようになった後で、慌てて削除したとしても、見た赤の他人に写真を保存されたら、もうどうしようもない。

●自分の子供が、とにかくカワイイから載せる
自分の子供はカワイイものだ。しかし、それはあくまでも「自分の」子供だからであって、他人様から見てもそうだとは限らない。

そこを勘違いしてしまう痛い人たちもいるのだ。「見て見て!うちの子カワイイでしょ」とばかりに、次から次へと子供の写真をアップする。
最初はほほえましく見ていたものの、頻繁に行われるとウザイと感じる人も確実に増えていく。
さらに毎回コメントを求められるような投稿なら、なおさらだ。見せられる人が思わず「友達から削除」をポチッと押したくなるのもしかたあるまい。

こうして気づいたら、SNSでの友達が減っていた、コメントをくれなくなったなど、知らない間にSNSで嫌われる人認定なんてことになってしまうかもしれない。

●子供にも人権があることを理解していない
自分の写真が勝手にSNSにアップされていたら、あなたならどう思うだろう? 
普通、誰でもイラッとするだろう。常識として「SNSなどネットにアップする前には確認ぐらいしてくれよ」と思うのが本音だろう。
しかし、これは友人だけでなく、家族に対しても同じはず。
たとえば、
夫が自分のSNSのプロフィール写真に2人の写真を勝手に載せていたら、いやだと思ったり、怒ったりする人は多いのではないだろうか?
子供だって同じこと。子供にだって人権はある。断る権利だってあるはずなのだ。幼少期の子供なら判断は無理かもしれないが、小学校に上がればそうした判断も十分できる。また、青年や大人になってから勝手にアップされていたことを知れば、親に対して怒りを感じる子供もいるかもしれない。
子供は親のアクセサリーではない。このことはきちんと頭に入れておくべきだろう。

●自分だけはネットストーカーに遭わないと思っている
最近のインターネットで一番厄介なのがネットストーカーだ。
しかし、この世の中にネットストーカーがいることは知っているけど、「そんなの気にしすぎ」と思っていて、自分には関係ない、自分だけはそんな目には遭わないと思っている人も意外に多くいる。

しかしこれも大間違いだ。
ネットストーカーは、インターネットの中には、どこにでもいる。また、いつ親切だった人がネットストーカーに変貌するかもわからない。

自分が不用意にアップした子供の写真を見た人が気に入ってしまい、ネットでの画像を追いかけたり、子供のことを調べたりすることはないという保証はどこにもないのだ。
特にインターネットやSNSの投稿には、子供の名前や愛称、生活圏が分かるような書き込みや写真が投稿されやすい。ネット世界からリアルな世界に場を移し、事件が起こってから悔やんでも遅すぎるのだ。

SNSへの子供の写真投稿は、愛する我が子を危険な目に遭わせる可能性が高い。そしてまた、自分自身も嫌われる原因になる可能性もある。
さらに、後々親子間の不和の原因になる可能性もある。
子供の写真をアップする前には、今一度よく考えたいものだ。