「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズで常守朱を演じる苦労を語った花澤香菜

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「今は『PSYCHO-PASS』の緊張から解放されてホッとしたというのが率直な感想です」。これは、人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの中心キャラクター・常守朱の声を演じている声優の花澤香菜のコメントだ。今回、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(1月9日公開)の公開を控える彼女に単独インタビューを敢行。昨年末に終了したTVシリーズ第2期、そして劇場版について語る花澤の表情には、達成感に満ちていた。

【写真を見る】「(常守)朱ちゃんの辛い感情を演じる上で、私自身も追い込まれるような気持ちでした」と振り返る/[c]サイコパス製作委員会

「最初は右も左もわからなかった(常守)朱ちゃんが、しだいに公安局刑事課一係を引っ張っていく存在になった。しかも、朱ちゃんの周りで心が締め付けられるような出来事がたくさん起きて…」と花澤演じる常守に大きな変化があったTVシリーズ第2期。「例えば、朱ちゃんのおばあちゃんが殺されてしまうエピソード。そこまで鬼気迫る事態は現実にはあまりないので、朱ちゃんの辛い感情を演じる上で、私自身も追い込まれるような気持ちでした。スタジオから駅まで歩いている途中でポロポロと涙が出てきてしまうぐらいに…」と、過酷な運命に翻弄される常守を演じるには苦労が絶えなかったという。

アフレコで追い込まれるのは得意だと語る花澤にとってもダメージは大きかったようだ。「辛い気持ちを自分の中に抱える作業をしなければいけなかったんです。だから気持ちを作るために、あらゆる近しい人を頭の中で殺めてましたね(笑)。TVシリーズ第2期に関しては、アフレコ後も暗い気持ちを引きずりました」。

しかし、その過酷さも物語には欠かせないものだったという。「ありがたいことに、塩谷(直義)監督は当初から『PSYCHO-PASS サイコパス』は朱ちゃんの成長物語だというお話をしてくれていたんです。2期のアフレコの時にも、『表面上は凛々しくても、追い込まれて切羽詰まった朱ちゃんなんだよ』ということを監督に教えていただいた。常守というキャラクターは監督と一緒に作り上げていった印象が強いですね」。

今回の劇場版のアフレコはTVシリーズ第2期と同時進行で行われた。花澤は「劇場版の朱ちゃんは、2期を乗り越えた上で再び自分のペースをつかんだ状態。1期のあどけない朱ちゃんに戻ったような雰囲気で演じていました」と語る。花澤はシナリオを読んだ時点ですでに期待が高まったというが、その真意を聞くと「やっぱり朱ちゃんと狡噛さんとのやりとりがあることですよね(笑)。2人の関係性とか会話の雰囲気とか、2期にはなかったけど『あったら良いな…』と考えていたものが今回の劇場版には全部入っていました!狡噛さんは2期では幻想でしか登場しなかったので、シナリオを読んだ時は『待ってました!』という思いでしたね(笑)」とのこと。劇場版では、1期の劇中で姿をくらましていたキャラクター・狡噛が再登場することによる、さまざまな変化に注目してほしいと強調した。

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』が公開を迎え、ますます盛り上がりを見せている「PSYCHO-PASS サイコパス」。劇場版を鑑賞する際には、身を削りながら挑んだ花澤の熱演にもぜひ注目して欲しい。【取材・文/トライワークス】