浙江省義烏市内の稠州医院(病院)で27日、40代男性の食道から長さ30センチメートルの針金を摘出する手術が行われた。男性は同月12日、他人と言い争いになり、怒りにまかせて針金を飲み込んだという。中国新聞社などが報じた。

 激怒したことが針金を飲み込むことにどうつながったかは伝えられていない。治療にあたった医師によると、針金が半月も食道にあって血管を傷つけなかったのは幸運でもあり不思議でもあるという。男性は、のどに針金をとどめたまま飲食していた。

 針金を摘出せねばならないが、普通に引き出したのでは血管を傷つける恐れがあり、極めて危険だった。針金は2つ折りの状態だったので、なおさら危険がともなった。

 医師らは相談の結果、針金と食道が摩擦させないように注意しながら、柔らかみのあるチューブを食道に押し込み、2つ折りになった針金をチューブの中に入れて行くことにした。

 医師らは、針金全体をチューブに内部に入れた後、チューブごと引き抜いた。手術は順調に進み、約10分間で終了したという。

 重慶市では11月、父親とケンカをして怒りにまかせて長さ17センチメートルの鉛筆を飲み込んだ男性の消化器内から、鉛筆を取り出す手術が行われた。男性が鉛筆を飲み込んだのは5年前という。鉛筆は胃から十二指腸にかけての部分で止まっていたが、臓器に損傷はなかったという。

 8月には湖北省武漢市で、十二指腸から約10センチメートルの鉄の棒を取り出す手術が行われた。鉄の棒を飲み込んだのは39歳の男性で、友人と酒を飲んだ際に、そばにあった鉄の棒を「飲める」、「飲めない」で押し問答になり、5000元(約8万9000円)を賭けて飲み込んだという。(編集担当:如月隼人)