黒田博樹【写真:田口有史】

「黒田はFA市場で残されたトップ5の投手」

 ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた黒田博樹投手の広島復帰を受け、辛辣なニューヨークメディアもメジャーで力投を続けてきたエースとの別れを惜しんでいる。

 地元紙ニューヨーク・デイリーニューズは「ヒロキ・クロダはメジャーリーグのキャリアとヤンキースに“サヨナラ”を告げているようだ」と報じた。

「40歳目前の右腕だが、疑問の残るブロンクスのローテーションを強化できる数少ない、最高の選手の1人とみなされていた。だが、帰国することを選んだようだ」

 記事ではこう指摘し、ヤンキースにとって痛手であることを伝えている。

「(39歳という)年齢と、来年はアメリカでのプレーに消極的だった事実があったにも関わらず、黒田はフリーエージェント市場で残されたトップ5の投手であると未だに評価されており、マックス・シャーザー、ジェームス・シールズに続く存在だった」

誠実な人柄もNYメディアの人々の心を惹きつけた

 タイガースからFAとなっている2013年のサイ・ヤング賞投手シャーザー、今季のワールドシリーズ進出に貢献し、ロイヤルズからFAとなっている「ビッグ・ゲーム・ジェームス」ことシールズに続く、メジャーで高い評価を現時点で受けていたという。

 一方、MLB公式サイト、地元紙「ニューズ・デイ」も黒田の日本球界復帰を速報。辛辣なことで知られるニューヨークメディアだが、ヤンキース在籍中は右腕の働きぶりを高く評価し、安定感抜群の投球を褒め称えることが多かった。2009年のワールドシリーズMVPに輝き、いまだに絶大な人気を誇る松井秀喜氏と同じように、誠実な人柄もメディアの人々の心を惹きつけた。

 2008年から14年までメジャーで活躍を続け、未だに実力健在な黒田の日本球界復帰は、世界一の大都市ニューヨークにも大きな衝撃を与えている。