タクシー運転手の間でも“ドーベルマン扱い”される野村沙知代

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 普段、お茶の間では見せない芸能人の素顔が、モロに出る瞬間がある。それは、タクシーに乗っている間だ。

 都内屈指の高級住宅街がある街を中心にタクシー運転手を20年近く続け、数多くの芸能人を乗せた経験を持つタクシードライバーの長谷川隆氏(仮名)に、芸能人の“ありのままの姿”を聞くことができたので、紹介していこう。
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逆走を要求! 取り扱い注意令が出ている野村沙知代

 タクシー運転手の中で、最も要注意人物として警戒されているのが、サッチーこと野村沙知代だ。

「芸能人の場合、自宅からタクシー会社に電話を入れ、自宅まで迎えに行って目的地まで行く。こういった使われ方が非常に多いです。ドライバーには無線で『○×町の何番地に向かえますか?』といった具合に、通常は地名だけが伝えられるんですが、例外もあります。それがサッチーです。彼女の場合は住所とともに名前も伝えられる。なぜかと言うとトラブルが多いから。みんな基本、行きたがらなくて無視するから、なかなか行き手が見つからない」(長谷川さん)

 なぜ、サッチーは忌み嫌われているのか。理由は傍若無人すぎる振る舞いにあった。

「まず、指定された時間になっても来やしない。15分も20分も待たせておいて、行きたい場所まで全速力で向かうように偉そうに指示してきます。ここまでならまあ、よくある話なんですが彼女がひどいのは、交通違反を強要してくるところ。黄信号から赤信号に変わりかけようもんなら『行って行って!』と圧をかけてくるし、『そこの一方通行入って。早いから』と逆走まで強要してくる。断ると、車に乗ってる間中罵倒してきます。気が弱いドライバーは従わざるをえないくらいの迫力。テレビでみせる毒舌なんてかわいいもんです。実際にサッチーのいびりが原因で辞めてしまったヤツもいる。そこまで早く行きたいなら、支度をちゃんとしてから電話してくればいいのに」

 続いて評判が悪かったのは、活動復帰を果たした矢口真里。「感じが悪いことこの上ない」と長谷川さんは嘆く。

「乗ってくるなり、『話しかけるなオーラ』全開でムスッとしてますね。行き先はたいてい西麻布。『ご指定のコースはございますか?』と聞いても『そんなの早いのに決まってるでしょ』と言って携帯をいじりだす。道が混んでようものなら舌打ちをするし、信号の変わり目で止まると舌打ちの音はより大きくなる。サングラスにマスクと変装に余念もなく、本当に感じが悪い。不倫騒動後に出たテレビ番組では殊勝な態度をみせていましたが、もうね、あの姿を見せてやりたいですよ」

「マツコ・デラックス、かたせ梨乃は神様」

 逆にいい人はいないのか? 質問を投げかけると、実に味わい深いエピソードが帰ってきた。長谷川さんは顔を緩ませて語る。

「女優のかたせ梨乃さんは本当に素敵な方ですよ。『運転手さんも疲れているでしょう。これ、良かったら舐めて』とアメをくれるんです。『そんな、もったいなくていただけないですよ。大事にとっておきます』と言ったら、『じゃあもう一個あげるから、糖分を補給しなさい。疲れてるんだから』と返してくれました。こちらの体調を気遣いつつ、乗車時間中はずっと世間話の相手もしてくれてね。本当に気持ちのいい人です」

 売れっ子で分刻みのスケジュールに追われ、疲弊しているはずのマツコ・デラックスもまた、タクシー運転手の間では好感度が抜群に高い1人だ。

「マツコさんも優しいですね。多少遠回りになってしまったり、道が混んでても文句ひとつ言わず、逆に『運転手さんのおかげで早く帰れるからたくさん寝れるわ』なんてフォローしてくれる。さらに、テレビ番組でことあるごとにウチの会社はサービスがいいって宣伝してくれて。かたせさんとマツコさんは、神様みたいな人ですよ」

 急いで余裕がない時にほど、人間性が滲み出るもの。かたせ、マツコの鷹揚さは存分に見習いたいものだ。

(取材・文/DMMニュース編集部)
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