能年玲奈、菅田将暉の女装姿の印象は?

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東村アキコの大ヒット漫画を能年玲奈主演で映画化した『海月姫(くらげひめ)』が12月27日(土)より公開となる。能年が三つ編みメガネ姿でクラゲオタクのヒロインを演じるほか、女装美男子に扮する菅田将暉、エリートながら童貞役の長谷川博己。驚きの扮装でオタク女子になりきった女優陣など、カラフル&爆笑のキャラクターがズラリ。異色のシンデレラストーリーが誕生した。能年を直撃し、菅田の女装姿の印象。コメディを演じることの楽しさを聞いた。

【写真を見る】菅田将暉の大胆かつ美しすぎる女装姿にびっくり!/[C]2014「海月姫」製作委員会 [C]東村アキコ/講談社

舞台は、男を必要としない人生を目指すオタク女子“尼〜ず”が暮らす男子禁制のアパート・天水館。能年は、ピュアでクラゲオタクな主人公・月海(つきみ)役を演じている。月海は「自分がダメなヤツだと思い込んでいる女の子」と能年。演じる上では、「そのナイーブな部分が内に向かうのではなく、外に放出する表現ができたらいいなと思っていました」というように、月海から感じるのは、オタク女子の“勢い”。「おしゃれ人間に立ち向かうときや、へこたれてしまうときも、月海はシュンとなるのではなく、パワフル。ウジウジしているのがパワフルという、面倒な感じ」と笑う。

まず目を引くのが、ぶっとい三つ編みにダサいメガネという、月海のビジュアルだ。「楽しかったですね」とその扮装にも愛着たっぷり。「最初は『ショートヘアのままやろうか』という提案もあったんですが、『三つ編みがいいです』と言い張ったんです。原作を読んでいると、お団子みたいなぶっとい三つ編みは、月海にとって重要だなと思ったので。こだわりました」。原作にリスペクトを込めて、月海役に挑んだ。

月海をはじめとする“尼〜ず”のメンバーと奇妙な友情を育む女装美男子・蔵之介役を演じるのが、菅田だ。月海に惹かれていく繊細な演技。そして、大胆かつ美しすぎる女装姿で、驚くほどのハマりぶりを見せている。能年も「10キロくらい減量されたと聞いて、すごいなと思いました」と菅田の渾身の女装姿を絶賛。「お肌のケアも抜かりなくて、撮影が終わった後にはパックもされていて。女装シーンのためにすごく頑張ってらっしゃって。それに比べて私は、スウェットからスウェットに衣装替えをして、眉毛はほったらかし。女性として見習わなきゃと思いました」。

“尼〜ず”のメンバーの個性も強烈だ。絶妙なやり取りを見せるメンバーだが、能年は「こう来たら、こうやろうと、仕掛けていく感じ」と嬉しそうに語る。枯れ専のジジ様役を演じる篠原ともえが声をかけ、撮影の合間には手芸部が発足したそう。「最初はセットの素材を少しずつちぎって使う悪事を働いていたのですが、私はそこに青春を感じていました。待ち時間には、布や素材でずっとクラゲを作っていたんです」。部活のようなチームワークが、スクリーンにも見事に映し出されている。

「久々のコメディなので、すごく嬉しくて」と充実感をにじませるが、能年にとってコメディを演じる楽しさとはどんなものだろうか。「感情と感情の間をポンと行き来するのが面白いです。徐々にではなくて、感情の流れがすごくくっきり現れる感じというか。さっき笑っていたのに、いきなり落ち込んでいるといった落差を一瞬で切り替えなければいけなくて。それが難しいところでもあり、楽しいところでもあります」。改めて「コメディが好きだな」と実感したといい、「来年はもっとコメディをやりたいです」と目を輝かせる。

月海はクラゲのお姫様に憧れる女の子だが、能年の幼い頃の夢は「看護師さん」だったそう。「幼稚園の頃、『キューティーハニー』を放送していて。私はナースハニーが大好きで、その影響で看護師さんになりたかったです」。はにかむ笑顔がなんともキュート。いまや女優として演じることに楽しみを見つけ、「もっと演技をしたい」と力強く語る彼女。『海月姫』では、ゴージャスでカラフルな面々と、最高にチャーミングな映画を作り上げた。寒い冬に、あたたかくなれる一作だ。【取材・文/成田おり枝】