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第24回:ライトファンタジア

 今年4月のGI桜花賞を制し、凱旋門賞(6着)にも挑んだハープスター(牝3歳/父ディープインパクト)や、天皇賞・秋、ジャパンカップをはじめ、GI通算6勝を挙げた「女傑」ブエナビスタ(牝/父スペシャルウィーク)など、数々の名牝を育ててきた松田博資厩舎。「マツパク」の愛称で知られる名門厩舎において、また一頭、にわかに評価を高めている牝馬がいる。

 ライトファンタジア(牝2歳/父ゼンノロブロイ)である。

 ライトファンタジアの兄は、2008年に長距離重賞を2勝(日経新春杯、ダイヤモンドS)したアドマイヤモナーク(牡/父ドリームウェル)。同馬は、その年のGI有馬記念(中山・芝2500m)でも2着と健闘し、ステイヤーとしての力を見せつけた。

 そのアドマイヤモナークも管理していた松田調教師は、「兄と似たものを、ライトファンタジアに感じている」という。関西競馬専門紙のトラックマンが、その仔細を伝える。

「この一族は、見栄えがする馬体の持ち主が多いのですが、『ライトファンタジアもやはり見栄えがよく、将来性がありそう』と、松田調教師は評価しています。まだデビューしていない管理馬の中では、期待が高い一頭のようです」

 ライトファンタジアは、12月中旬にゲート試験を合格。これからデビューへ向けてピッチを上げていくところで、初戦は年末から年明けになる見込みが強いようだ。先述のトラックマンが、現状の調整過程を語る。

「ゲート試験が受かったばかりの段階ですが、牧場でもかなりトレーニングを積んできたようで、デビューまでにそれほど時間はかからないかもしれません。血統からして、初戦からいきなり強さを見せるタイプではなさそうですが、長期的には楽しみな馬ではないでしょうか」

 兄アドマイヤモナークは、2歳の10月にデビューしたものの、初勝利を挙げたのは3歳の9月だった。それから徐々にクラスを上げていった晩成タイプで、重賞2勝を挙げたのは同馬が7歳のとき。兄の成長曲線を考えれば、ライトファンタジアについても長い目で見たほうが良さそうだ。

 それでも、早い段階で勝ち星を挙げることができれば、東京・芝2400mを舞台とするオークスで面白い存在になりそう。名調教師のもと、ライトファンタジアは兄以上の活躍を見せることができるのか。来たる初戦に向けて、態勢を整えていく。

河合力●文 text by Kawai Chikara