感極まって男泣きする妻夫木聡

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『船を編む』(13)の石井裕也監督最新作『バンクーバーの朝日』の初日舞台挨拶が、12月20日に日劇2で開催。妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、高畑充希、佐藤浩市、石井監督の8名が登壇し、主演の妻夫木はクランクアップの時のボールを手に男泣き。「人が一生懸命な姿は本当に格好良い。目の前にあることに本気になることから逃げないでください」と涙ながらにあふれる思いを口にした。

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野球のシーンでは、撮影中、指を骨折したという妻夫木。「無理して取りに行ったら、指の先端にヒビが入ってしまって。しばらく練習できなかったけど、その時は、野球を上手くならなきゃってことよりも、野球が好きなんだと感じました」と振り返った。亀梨は、妻夫木について「ケガをしても背を向けることなく、真摯に映画に向き合ってくれた。背中で引っ張ってもらったって感じです」と妻夫木の座長ぶりを称えた。

ムードメーカーの上地はキャッチャー役だったが「亀梨くん、時速170kmくらい出てたんじゃないかな。手が腫れて大変だった」と言うと、亀梨が「そしたらメジャー行ってるわ」と突っ込み、会場は笑いに包まれた。また、妻夫木演じるレジーの父親役だった佐藤は「フィールドの中のみんなを見てて。なぜ、俺はここにいないんだろうと思いました」と恨み節をこぼした。

最後に妻夫木たちは、「Asahi」のロゴが入ったボールを客席に投げ込むことに。会場にいる父親の方に投げようとした妻夫木だったが「親父が痛恨のミスキャッチをしました」と苦笑い。その後、締めの妻夫木の熱い涙で、感動の渦のなか、舞台挨拶は幕を閉じた。

『バンクーバーの朝日』は、戦前のカナダ・バンクーバーで、差別や貧困の中、ひたむきに戦い抜き、日系移民に勇気と誇り、希望を与えた野球チーム“バンクーバー朝日”の奮闘を描く感動作。日系移民の選手たちを、妻夫木たちが熱演。第33回バンクーバー国際映画祭(VIFF)観客賞を受賞した。【取材・文/山崎伸子】