舞台挨拶で涙を見せた妻夫木聡

写真拡大

妻夫木聡の主演最新作「バンクーバーの朝日」が12月20日、全国342スクリーンで公開された。妻夫木は、共演の亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、高畑充希、佐藤浩市、石井裕也監督とともに、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇2での舞台挨拶に立った。

同作は、戦前のカナダ・バンクーバーで、差別や貧困に直面しながらもフェアプレーの精神で戦い、白人社会からも称賛された実在の野球チーム「バンクーバー朝日」の記録をもとに、日系移民たちのドラマを描いている。今年は球団創設100年という節目の年にあたり、9〜10月に開催された第33回バンクーバー国際映画祭では、観客賞を受賞するほど現地で支持を集めたことも記憶に新しい。

「ぼくたちの家族」に続き、石井監督と2度目のタッグを組んだ妻夫木は、主人公・レジー笠原を熱演。クランクイン前の合宿で左手中指を骨折していたことも明かされたが、この日も“キャプテン”として引っ張った。

舞台挨拶終盤にマイクを持つと、「本当に初日に来てくれてありがとうございます。映画で何か人の人生を変えられたら、それほど嬉しいことはない。ただ、いい映画を……」と言ったきり、客席に背を向けた。亀梨や勝地に激励され、再び正面を見据えると「人が一生懸命な姿って、どんなに着飾った人より素敵ですよね。この映画を見てくれた人に、少しでも希望を届けられたらという思いで作ったんです。一生懸命な人って本当に格好いいんです。皆さん、目の前のことから逃げないでください」と涙ながらに訴え、場内から喝さいを浴びていた。

亀梨は、「豆腐屋のトム(上地)は野球経験者なのにボロボロだったんですが、キャプテンはすごく真摯に、背を向けず向き合ってくれた。本当に背中で引っ張ってくれた」と妻夫木に最敬礼。石井監督も妻夫木の思いに同調し、「朝日に野球があったように、僕たちには映画がある。そういう思いで撮っていました。全カット覚えています。なかでも、やはりまっすぐな表情ですね。何かを追い求めているような、何かを祈っているような」と語り、キャスト陣の頑張りをねぎらっていた。

■関連記事
【映画評論】「バンクーバーの朝日」
妻夫木聡&石井裕也監督、連続タッグで構築した揺るがぬ信頼感
高畑充希「“捨てられる”女優になりたい」 「バンクーバーの朝日」で目覚めた“映画女優”としての自覚
妻夫木聡「英語で答えて」のリクエストに大慌て「僕は英語が話せません!」
高円宮妃殿下「バンクーバーの朝日」ご高覧 主演・妻夫木聡は感無量