本田翼はヒロイン・双葉そのもの!東出昌大が分析

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本田翼は、目を細めながら愛らしく。東出昌大は、「あはは!」と飾らず豪快に。人気少女コミックを映画化した青春映画『アオハライド』(12月13日公開)で共演したこの二人。とにかく、気持ち良いくらいによく笑うのだ。確かなチームワークを築いた撮影。そして、俳優としての“成長”についてたっぷりと語り合ってもらった。

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双葉と、彼女の初恋の相手・洸を中心に、青春期の恋や友情をみずみずしく切り取る本作。映画が始まるや、「コミックから飛び出してきたような」という言葉がしっくりくるかのように、本田の双葉役へのハマりぶりに驚く。本田は「双葉ちゃんは真っ直ぐなキャラクター。すごく自分に正直だし、だからといって相手を傷つけるようなことは決して言わない子。真っ直ぐだけど、きちんと周りのことも見られているところがすごく好きです」と演じた役柄に愛情たっぷり。

洸役を演じた東出は「役者って、役作りをしてその役に近づいていくんですけど」と口火を切り、「翼ちゃんはそもそもの平均値が違うというか、出発点が違うというか。ずっと双葉ちゃんでいるんですよ。現場でもものすごく溌剌としているし、真っ直ぐにものを言うし。その真っ直ぐにものを言うというのも、別に人に何かを指摘するということではなく、例えば『お腹すいた!』と正直に言って、それが笑いになるみたいな」とニッコリ。

さらに「洸はずっと双葉ちゃんに勇気づけられているけれど、お芝居をしていても、僕自身、何度も救われる思いをしました」と、双葉=本田の明るさに救われたとか。「この映画には女性が4人出てきますが、やっぱり翼ちゃん自身が一番近いのは、双葉ちゃん。裏表がないから。たぶん、全世界が本田翼だったら戦争は起きないと思います」と続けると、二人から笑顔があふれ出した。

一方、洸役について東出は「難しい役だなと思った」とうなずく。「洸を演じることは、お芝居している人間をお芝居することになるわけで。洸は、自分が幸せになってはいけないと思い、日常でお芝居しているような人物。やっていて辛かったです」とナイーブなキャラクター像について言及。本田によると、東出は実は「よくしゃべる人」なのだとか。洸として生きた現場ではその明るさも、少し封印。本田も東出を「ずっと洸として見ていた」と話す。

劇中では、複雑な背景を抱えた洸を双葉が支えるが、本田が「東出くんは年上だし、すごい頼りになった」とのこと。すると東出は「おお!初めて聞いた」と嬉しそうな笑顔。本田は「私はすごい人見知りだから、最初にみんなと仲良くなるきっかけをどうしても作れなくて。そのきっかけを作ってくれたのが、東出くん。みんなに連絡先を聞いてくれたり、グループメッセージを作ってくれたり。私はそういうのができないので…」と東出に感謝しきりだ。

主演として、双葉という真っ直ぐで誰もが共感できる女の子を演じた本田。そんな本田に、東出はこんなエールを送った。「双葉というキャラクターと本田翼という人が一緒になって、座長として真ん中にいた。すごくテンポの良い映画ですが、そのテンポの良さも吉岡双葉、本田翼が座長だったからというところが大きいと思う。今後も座長をいっぱいやるような女優さんになってほしいと思います。こういっても、本人はあまり気負わないと思うんです!」。照れ笑いを浮かべて聞いていた本田は、「プレッシャーもあるよ!でもずっと思っていてもしょうがないもんね」と頼もしい一面を見せる。

女優として大きく羽ばたいたといえる本田だが、その姿勢を教えてくれた人として、Webドラマ『午前3時の無法地帯』でタッグを組んだ山下敦弘監督の名前を挙げた。「山下監督には泣かされて。逃げることを許さなかった監督なんです。そういうことは初めてで。女優としての姿勢を学んだと思っています」。東出は『桐島、部活やめるってよ』(12)への出演以来、オファーの絶えない人気俳優に成長した。大作を次々と任されることに対して「自分の成長が遅かったら」と不安に感じていることもあったそうだが、「作品を重ねるうちに、現場が見えてくるようになりました」と強い眼差しを見せる。

「具体的に現場が見えるようになって、スタッフさんと話す機会も増えて。『みんなで作っているんだ』という実感が広がってきた。もっとこうしたいということが出てきて、来年もそんなに休みがほしいとは言わず、もっと仕事をしたいなと思いますね。すごく充実しています」。

大きな笑顔を見せながらも、仕事に対する真っ直ぐな情熱を明かしてくれた二人。多くの監督や作品から求められるのも納得だが、もし再び共演するとしたらどんな役が良いだろう?本田が「いがみ合う兄妹!」とアイディアを出すと、「俺もそう思った!」と東出が即答。なんとも楽しみな企画だが、まずは『アオハライド』で二人の魅力を堪能してほしい。【取材・文/成田おり枝】