流行語なのに意外と知らないのはなぜ? 2014年流行語大賞の行方は!?

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毎年恒例、年末のこの時期になると話題になる“ユーキャン新語・流行語大賞”。今年も、ノミネートとなる50語が発表されました。

2014年の流行語は、エンターテインメントから日本を騒がせたあのニュースまで、かなりバラエティに富んでおり、混戦が予想されます。

■2014年はヒットアニメが豊作、本命は!?

さまざまな分野から50の言葉がノミネートされていますが、今年の大ヒットアニメ2作品からも。

日本中に“アナ雪旋風”を巻き起こした「アナと雪の女王」からは「ありのままで」「レリゴー」。また、日本中で徹夜のメダル行列を作ったアニメ・妖怪ウォッチはタイトルである「妖怪ウォッチ」がノミネートされています。2作とも「レット・イット・ゴー」、「妖怪体操」など主題歌も人気になり、一大ムーブメントを巻き起こしました。

恒例のお笑い関連では、今年大ブレイクした女性お笑いコンビ・日本エレキテル連合のギャグ「ダメよ〜ダメダメ」。

ニュース関連では、日本中を騒がせたSTAP細胞問題の会見で渦中の小保方晴子氏が発言した「STAP細胞はあります」、政務費不正の会見で泣き喚いた野々村竜太郎(元兵庫県議)氏の号泣県議もノミネートされています。

■「流行語」なのに知らないのはなぜ!?

世間では、どの言葉に注目が集まっているのでしょうか? 見える化エンジンを使って探ってみました。

男女ともにもっとも注目の「言葉-多い」は、なぜノミネートの言葉の中に知らない言葉が多いのか、そもそも流行とは何なのかを説明したコラムの記事が多くリツイートされているからです。

この碓井真史氏の記事の中には、“流行は、人と全く違うことをしたいと感じるイノベーターと、人と同じことをしたいと望む大衆によって作られます。”とあります。

多くの人が流行を取り入れ始めたころ、すでにイノベーターは別のことを考え始め、新たな流行を生み出しているのです。一口に「流行」といっても、一部の人だけが知っているものから、日本中のほとんどの人が知っているものなど、さまざまなのです。

■男性が注目するのは、あのビジネス

男性がつぶやいているワードの第2位「ビジネス-危ない」。こちらは、仕事関連のワードかと思いきや「JKビジネス」のことです。

これは、豊島区議会議員・山口菊子さんのツイートが話題を集めているからです。
そのツイートとは、流行語大賞に女子高生の人権侵害にも当たりかねない「JKビジネス」という言葉が入るのはどうなのか?と指摘したもの。

「JKビジネス」とは、女子高生が割のいいバイト感覚で、昼は普通に学校に通い、放課後制服姿で客引き。散歩や占い、カラオケなどのサービスを行い、最終的にそれは売春につながっていると問題視されているもの。これには、国民からも「ノミネートされること自体がいかがなものか」という意見が寄せられています。

■女性の中には流行語大賞どころじゃない人も

一方、女性がつぶやいているワード第2位「夏-穏やかだ」は、イケメン俳優たちの連続結婚についてのツイートが拡散されているから。

2014年は、イケメン人気俳優たちが続々と結婚を発表した年でもありました。そのツイートは、今年は堤真一の結婚から始まり、穏やかな夏に安心した後、伊藤英明が結婚。後半には、竹野内豊が熱愛、西島秀俊と向井理が連続で結婚を発表したため傷心のあまり「今日、会社休みます」が私たちの流行語大賞だ、という内容。

本家の流行語大賞はそっちのけで、数々のイケメン俳優たちの結婚についてショックを受けているようです。

また、3位の「こころ-ぴょんぴょん」は、本家とは別の『ネット・アニメ流行語大賞2014』ノミネート発表に注目するもの。

「こころ-ぴょんぴょん」とは、アニメ「ご注文はうさぎですか?」のオープニング曲「Daydream cafe」の歌詞から誕生した言葉で、その名のとおり、心がウキウキとしている状態のことを指します。気になる人は、ネットやアニメの流行語もチェックしてみるといいかもしれません。

どうやら女性たちは、本家の流行語大賞とは別のところに興味があるようです。昨年は、「今でしょ!」やドラマ「半沢直樹」から「倍返し」などが年間大賞を受賞しましたが、今年はどうなるのでしょうか?

いよいよ12月1日(月)、50語の中から大賞とトップテンが選ばれます。

(車谷 照彦/ミシェル!編集部)