ダウントン・アビー

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イギリス貴族と使用人の人間模様を描いた英ITVの大ヒット時代劇、『ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜』。同作に登場するキャラクターたちが必要以上に抱きあったり、キスを交わしたりしないことにお気づきだろうか。その理由を番組の時代考証家、アラステア・ブルースが英テレグラフ紙に語った。

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ブルースは、映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』『英国王のスピーチ』などの史劇映画を手掛けたベテラン時代考証家。BBCのラジオ番組で、『ダウントン・アビー』のキャストには次のような演技指導をしていると明かした。「俳優たちにはお互いの体に触れないように指示しています。ハグも、肌のふれあいもだめ。当時の人間は、そのようなことはしなかったのです」とブルース。その理由は、20世紀初頭イギリスの劣悪な衛生事情の中で伝染病が蔓延しやすかったため、人々は他人の肌に触れることを極力避けていたからだという。

「彼らがなぜスキンシップを避けたかというと、当時はいとも簡単に疫病に感染してしまったからです。現代人はひんぱんにハグやキスを交わし、だれかに会うとすぐに挨拶のキスをしますが、これは抗生物質が存在するからこそ可能なのです。でも当時の英国人は、お互いの態度がよそよそしいとは思っていなかったでしょうね」とブルース。「細かいところまできっちり再現したい。世間もあら探しが大好きですから、製作のプレッシャーは増すばかりです。」と舞台裏の苦労を語った。

『ダウントン・アビー』の時代考証といえば、今年8月、プレス用フォトの背景にだれかが置き忘れたペットボトルが映り込むという痛恨のミス、"ウォーター・ボトル・ゲート事件"が記憶に新しいが、人間にミスは付き物。現代との違いや当時の時代背景に思いを馳せて番組を鑑賞するのも、『ダウントン・アビー』ならではの楽しみ方かもしれない。(海外ドラマNAVI)

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