「人は何万円でドキドキできるのか?」を実験してみた結果

6億円が高額当せんくじ「BIG」で当たったとする。生活は一変するだろう。だって6億円だ。閉店まぎわのスーパーで半額シールが貼られたお弁当を買わなくてもよくなる。そんなセレブ生活が実際にどれほどドキドキすることなのか実験してみた。


6億円が当たったと仮定したセレブ生活をする実験。参加してくれたのは、借地啓太さん32歳(匿名・自由業)。


ルールにとらわれず好きな仕事しかしたくないという啓太さんは大学を卒業した後、自らの意思で無職を選んだ。なので暇だ。

そんな彼に「心を読み取るセンサー」を取り付ける。

先月タカラトミーから発売されたこの「心スキャナー」は、脈拍の変化によってランプが次のように変化し、心がドキドキしているかどうかを計測できる。


※写真:タカラトミー

例えば合コンで心スキャナーを額につけ、互いに質問して反応を見て遊べる。

嘘をついたり、照れたり浮かれたりしてドキドキすればランプが付く。

これを利用して、どんな生活を送ればドキドキするかを計測するのだ。

さて、高額当せんくじ「BIG」の1等で6億円が当たったつもりの啓太。さっそくリムジンでパーティを開く。発想が貧乏な気がしないでもないが、まずはやってみよう。

結果、啓太のランプは赤くなりっぱなしだ。見事な浮かれようである。
自ら無職を選んだ強い意思をもつ啓太だが、誘惑には弱いようだ。

白のスーツで全身を包み、美女に囲まれてシャンパンで乾杯する。何せ6億円が当たったのだ。調子にのった啓太は「パネシャンでチャンドンして!」などと本人もよくわからない事を言い出す。


しかしここで不思議な現象がおこる。リムジンで長時間を過ごしているうちに、赤くドキドキしていたランプが、ノーマル状態の緑になることが多くなってきたのだ。図にするとこんな感じになる。一旦赤になるがやがて緑にもどった。

意外に早くリムジンに慣れてしまったのだろうか?
さらなる検証を続けるため、次にクルーザー遊びで実験してみる。

今回、都心から20分足らずの場所にある「YAMAHA Marine Club Sea-Style」のクルーザーに乗り込んでみた。しかしこのシチュエーションでも、ランプは最初赤く光ったものの、やがて緑になったのだ。

最後にヘリに乗り込んでみる。これは色々な意味でドキドキするはずだ。

6億円が当たったら実際に啓太はヘリコプターを使うだろう。渋滞も関係ないからだ。


「見ろよ、人がゴミのようだろう。」


ランプを付けると見事に赤く光っている。


しかしヘリでさえ1時間も乗ってるとランプがやはり緑に変わる。どんなにお金を積んで空を飛んでみても、テンションが上がるのは一時的なのだ。しばらくすると慣れてしまう。そしてこれまでのランプの経過を図式化するとこうなる。

一旦赤くなるがやがて緑になる。当然かもしれないが、6億円が当たってセレブな遊びをしてみても、永遠にドキドキはしていられないのだ。

それでは反対に、どれだけ貧乏でもドキドキできるかを試してもらった。
移動もリムジンからリヤカーに変更してもらう。

引っ越しでいらなくなった冷蔵庫を友人から引き取りに向かう。
寒さと落差が身にしみる。