東京公開に感無量!

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北海道・札幌北高校2年の坂本優乃さんが監督した映画「茜色クラリネット」の東京公開が、このほど渋谷ユーロスペースでスタート。坂本監督、主演の佐藤楓子と高校、大学生の制作スタッフらが11月2日に上京し、同所で舞台挨拶を行った。

札幌の中学生向け映画制作ワークショップから生まれた作品で、ソウル国際青少年映画祭にも招待された。北海道では、今年2月のゆうばり国際ファンタスティック映画祭での上映を皮切りに札幌、函館、苫小牧などで公開され、待望の東京進出に坂本監督は「お客さんの拍手を聞いてうれしかった。ついに東京公開が始まったなんて、夢みたい」と相好を崩した。

「もともと優柔不断で、リハーサルではこれでいいのかと悩んでばかりいた」という。しかし、撮影を経るにしたがって「途中からはNGも出せるようになって、少しは成長したかなと思う」と実感。釧路出身で「北海道の映画人を本気で育てようとしている姿に感動して参加した」という俳優・斎藤歩も、「けっこう平気な顔で、大人たちにもバンバンNG出していましたよ」とジョーク交じりに称えた。

主演の佐藤について、坂本監督は「オーディションを2回もしたけれど、佐藤さんは笑った時に画面が明るくなると思ったし、目に力があった」と抜てきの理由を説明。撮影当時中学2年生だった佐藤は、別の役をやりたかったそうだが「なんで私が主演?って思ったけれど、今では監督に感謝しかないです。私たちの青春の思いを、ちょっとでも感じ取っていただけたらうれしいです」と笑顔を見せていた。

「茜色クラリネット」は、中学3年生の茜が古書店で見つけた不思議な本に導かれるように、子どもの心のまま大人になってしまう「大人病」の謎に迫っていくファンタジー。今月14日まで同劇場で公開される。

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