ウラジオストクでの壮絶な撮影秘話を吐露

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鬼才・熊切和嘉監督、人気オルタナティブロックバンド「THE BACK HORN」がタッグを組んだ「光の音色 THE BACK HORN Film」が11月1日、全国20スクリーンで封切られ、熊切監督、バンドメンバーの山田将司、菅波栄純、岡峰光舟、松田晋二が、東京・新宿ピカデリーでの舞台挨拶に立った。

THE BACK HORNによるライブパート、ロシア・ウラジオストクで撮影されたドラマパートで構成。愛する妻を失った老人の物語を通じ、バンドの世界観を映し出す。新たなスタイルの映像作品だが、熊切監督は「サイレント映画を伴奏付きで見せるというイメージがあった」と説明。菅波も「『セリフがなく映像だけで語る』『繊細な感情や感覚を含めたものを画で語る』ことは、熊切さんだからできることだと思った。自分たちが監督の濃密な世界の中に入っていけることがすごく楽しみだった」と振り返った。

熊切監督とバンドは、デビューと結成が1998年という共通点を持つが、今回が初タッグ。熊切監督は今回のオファーに「縁を感じた」と明かし、「曲のイメージで怖い人たちかなと思っていたので、初めて会った時実は緊張していた。すごく好きだし、話していて人柄がすごく良い」とニッコリ。ウラジオストクでの撮影時、「捕まった。『罠』が始まる前の山からパルチザンから降りてくるシーンで、本物の軍人が来てしまってクレームがついた。外に軍人がいる中で必死で撮っていて、僕がおばあさんに血のりを付けたりした」と裏話を明かした。

メンバーは、完成した作品に「自分の大切な人をもっと大切にしたいという気持ち、時間が経っていくことの尊さを感じた。自分から逃げないで大事に過ごしたいと思った」(山田)、「すごく明るい映画ではないけれど、生きていくこと、死んでいくことを見つめ直す作品になっている」(菅波)、「ふだんはライブを見ることはできないけれど、映画で見ると意外と格好いいと思った。自分たちでも演奏にグッとくるところがあって新鮮だった」(岡峰)、「感覚を刺激される作品になっている。どう説明したらいいのか悩む部分もあるけれど、説明できないザワザワを音楽や映画がたくさん与えてくれる」(松田)と自信をのぞかせた。

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