来日インタビューに応じたブレット・ラトナー監督

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ドウェイン・ジョンソンを主演に迎え、大スケールでギリシャ神話の英雄の姿を描く「ヘラクレス」(公開中)について、監督のブレット・ラトナーが熱く語った。

ゴツいこん棒を手に、ヘラクレスが巨大なライオンに飛びかかるポスターが強烈なインパクトを放つ。劇中で彼はこのライオンの毛皮を戦利品として頭に被っており、すさまじいインパクトもさることながらどことなくユーモアも漂わせて、この監督の作品らしい魅力を放っている。「あれは原作のグラフィックノベル通りだよ。スタジオは『大きすぎる!』と反対したけど『あれがパワーを示すんだから、デカくないとダメだ』と押し通した。演じたドウェインは重くて大変だったみたいだけどね」と、監督は大きく笑う。

ヘラクレスと言えば、この獅子との対決など「12の難業」と呼ばれる神から与えられた試練が有名だが、本作ではその王道ではなく、難業を終えた「その後」の物語を描く。ラトナー監督は、「これまで約40本のヘラクレス映画が作られてきたけど、その全てが12の難業にフォーカスしてきた。でも僕は、英雄伝説の向こう側、つまり地に足の着いた生身の男のドラマを描きたかったんだ」と、これまでにないヘラクレス像を強調する。

いわば英雄に「人間味」というスパイスを加えようと腐心したわけだが、その点で、プロレラーとしてWWE世界ヘビー級王者に輝いた経歴を持ち、「魅せる」ことを知り尽くしたジョンソンの参加は、多くのイマジネーションを監督に与えたようだ。「このジャンルは、『300 スリーハンドレッド』にしろ『インモータルズ 神々の戦い』にしろ、シリアスなものが多いよね。でも人生は厳しいことばかりじゃない。ドウェインが演じるヘラクレスは、たき火を囲んでジョークを言ったりする。人間臭くて、人生はもっと楽しんでいいんだと思い出させてくれたよ」。

45歳にして希代のヒットメーカー。「ラッシュアワー」シリーズをはじめとする監督作、「ラスベガスをぶっつぶせ」「モンスター上司」「プリズン・ブレイク」ほかプロデュース作品と、次々とヒット作を送り出している一方で、意外にも賞レースには縁がない。だが、これだけ安定してヒット作を作り続けていること自体、才能がなければ実現できないことだ。「もっと評価されるべきではないか?」とも思えるが、当人は「僕にとって大事なのは、なるべく多くの人に見て楽しんでもらうこと」と意に介さない。

「賞を獲るには入念な分析や戦略が必要だけど、僕は『これにほれた!』という本能から作り始めるタイプ。これまでの作品は全て商業映画だけど、それを誇りにも思ってるんだ。今、この規模の映画を作り続けるチャンスをもらえる監督はそう多くはいない。若く体力があるうちに、こうした大きな規模の作品を作り続けておきたいね」

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