By Jesus Solana

新入社員時に持ち合わせていたやる気や才能といった初々しい「輝き」が、就職して数年後にはすっかり見られなくなってしまう、というのは日本でも海外でもよくあることのようです。そういった社員の持つ輝きは、どのようにして失われていってしまうのか、をFinancial Timesにて25年間もコラムニストとして活躍しながら、Press Awardsなど数々の賞を受賞してきたルーシー・ケラウェイさんが明かしています。

BBC News - Why firms don't want you to be brilliant at your job

http://www.bbc.com/news/business-29617115



ルーシーさんが、著名な大企業で働き始めた友人に仕事はうまくいっているかを尋ねたところ、「働きだしてからの3週間はとても素晴らしいもので、さまざまな部屋で企業内の多彩な人々と話をする機会があった」という返事が返ってきたそうです。しかし、ルーシーさんは「もしも、約30年間にも渡って同じ企業で働き続けているような人たちが話の相手だったのなら、私はその企業についての話を聞きたいとは思いません」と言います。

これは、「本当に賢い人はひとつの企業や機関にとどまらず、さまざまな環境に飛び込んでいく」とルーシーさんは考えているからです。ルーシーさんいわく、「離職するベストのタイミングは企業で働き出してから2、3年で、これ以上同じ企業にとどまるのはあまり良いことではなく、競争社会の落後者であるとか想像力の欠けた人のみが同じ企業に長くとどまる」とのこと。



By andrea

長くひとつの企業にとどまる社員を批判するルーシーさんですが、これは大きな企業に長くとどまると、社員はやる気や才能といった輝きを失っていくと考えているからだそうです。ルーシーさんの考える「大きな企業が社員の輝きを奪ってしまう3つのポイント」は以下の通り。

◆1:採用者のレベルの向上

ひとつは、大企業になればなるほど過去に採用した人よりも現在の採用者の方が単純に優れた人物になってきている、という点です。大企業の採用枠は多くの人々がその職業に就くべく集まってきます。集まってくるのは優れた学位を取得しており、多数のインターンを経験済みで、複数の言語を操り、コーディングの名人であるような、超人離れした人々がほとんどです。

◆2:退屈が人から輝きを奪っていく

2つめは、退屈が人から輝きを奪っていく、という点。普通の環境にとどまるからといって、その環境下にいる人が可もなく不可もない普通な人間になっていく、というわけではありません。しかし、単調で苦しい仕事や夜遅くまでの残業は、従業員からやる気や才能といった輝きを奪っていく、とのこと。



By TPapi

1の様に才能溢れる人材が集まっても、日々の単調な作業が社員から輝きを奪っていってしまう、ということのようです。

◆3:大きくなる世代間ギャップ

そして最後の理由は、相手を理解しづらくなってきている、という点。現在企業に入ってくる新入社員と、そういった社員の面倒を見ることになるベテラン社員との間にはさまざまな差異が存在します。これはインターネットの発展とともに大きく変化していった人付き合いの仕方や知識の習得方法など多岐に渡るのですが、こういった世代間のギャップがお互いの信頼関係を発展させることを邪魔してしまい、社員の輝きを奪っていくことにつながる、とのことです。