これ1枚だけあればOKという魔法のカードが公開される

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多くのひとが複数のクレジットカードポイントカードを携帯しているだろう。

私も例外ではなく、その収納に頭を悩ませている。本当は、ガソリンスタンド系カードも作りたいのだが、これ以上カードが増えるのも抵抗があるので、まだ作っていない。ぜんぶ1枚のカードで済んでしまえばいいのに。

たぶん多くの大人がそう思っているだろう。日本には「おサイフケータイ」があるが、おサイフケータイは非接触式のため、対応しているサービスや店舗がかぎられるし、iPhoneでは使えない……と思ったら、DocomoでiPhone用のおサイフケータイジャケットというものを用意していることをいま知って驚いたのだが。

しかし、完全にカードの形をしていて、1枚でさまざまなクレジットカード、デビットカード、ギフトカード、ポイントカードに”変身”するものであれば万能だ。それがこのplastc card(プラスティック・カード)だ。

従来のカード類と同じ方法で使える

カードの下1/3くらいの面積の部分はタッチスクリーンになっていて、操作することでさまざまなカードの機能に切り替えることができる。通常のクレジットカードと同様に備えられた磁気テープ、ICチップ、あるいはディスプレイに表示できるバーコードによって、通常のクレジットカード、デビットカード、ギフトカード、ポイントカード等が使える場面であれば、基本的にどこでも使うことができるという。

しかも、ユーザーが使用するカードを選択しないかぎり磁気テープやNFCチップは使える状態にならない。カードそのものに暗証番号を設定できたり、カードを置いたままその場を離れてしまうとスマートフォンに警告する機能があったり、遠隔操作でデータを消去できたりするので、紛失時や盗難、スキミングに対するセキュリティはむしろ高いといえるかもしれない。

スマートフォンとの連携でさらに便利かつ安全に

専用のアプリを使えば、スマートフォンの操作でカードの機能を加えたり、削除したり、使用履歴を閲覧したりできる。このアプリ自体も、暗証番号にとどまらず顔認識機能まで備えるほどセキュリティ機能は高い。

いまのところ大きなデメリットは思いつかないのだが、どうだろうか?

非接触タイプのカード機能は、大手チェーン店や大手サービス系列以外には、まだ簡単には普及しきらないだろう。だとすると、こういう”スマートカード”的なものが現在のカード類にとって代わり、ほとんど1枚で済むようになるかもしれない。各種カードはモノとしてはなくなりアプリのようなものになっていく可能性もある。

このplastc cardは2015年夏にデリバリー予定で、現在予約を受けつけている。価格は155ドルだ。個人的には今すぐにでもほしい。実際の操作感などが分かる印象的な動画も公開されている。

*参考:Experience Plastc | Home