くさいオナラとくさくないオナラ。それぞれの違いとは?

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■ときどきくさいオナラが出ませんか?

オナラは窒素や水素、炭酸ガスやメタン、酸素などが主な成分です。オナラの約70%は、食事のときに口から入った空気が原因です。これはほとんど無臭です。呼吸している空気と同じだからです。これに食べ物のカスが分解されてできたガスが混ざります。オナラのにおいの成分は主に食べ物に影響を受けています。

■くさくないオナラとは?

いわゆる善玉菌は大腸で野菜やイモに含まれる食物繊維を分解して、乳酸や酪酸、酢酸といった酸を作っています。また腸の細胞は腸内を酸性に保って、エネルギーとして利用しています。このオナラはほとんどくさくなく、二酸化炭素やメタンなどが主な成分です。

■くさいオナラとは?

小腸・大腸で消化されなかったタンパク質がいわゆる悪玉菌によって分解されると、腐ったような嫌なにおいのオナラが出ます。インドール、スカトール、アミン、硫化水素などが臭いの元ですが、こうした物質を細菌が作っているのです。お肉や卵や豆をたくさん食べた後にくさいオナラがでるのはそのためなのです。

ところで、善玉菌とは悪玉菌と便宜的に呼びますが、ヒトが便宜的にそう呼ぶだけで、
善玉菌同士であれ、細菌同士は種類がちがえば敵ですし、勢力争いを常にしています。善玉菌がいつも好都合なことだけをしてくれるわけではなく、悪玉菌もいつも都合の悪いことばかりしているわけではありません。それに、細菌増殖の時間は短いので、ちょっとしたことで勢力範囲が変わります。

また、腸内にもっとも多く住むのは日和見菌といわれる、善玉と悪玉の勢力範囲の影響を強く受けてヒトにとって都合のいい作用をしたり悪い作用をしたりする菌です。悪玉の勢力が大きければ悪玉に似た作用をし、善玉の勢力が多ければ善玉に似た作用をします。
一般に日和見菌が70%を占めると考えられており、残りの30%の善玉が増えるか、悪玉が増えるかでオナラのにおいも変わってくるわけです。

※画像は本文と関係ありません

(31歳女性内科医/Doctors Me)