ドキュメンタリー映像とアーカイブ資料で構成されるインタラクティブ企画Photo by Stuart C. Wilson/Getty Images Entertainment

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イギリスの名匠ケン・ローチ監督の50年にわたるキャリアに迫る、ドキュメンタリー企画「The Flickering Flame」が進行していることがわかった。インタビューを主体とした1本のドキュメンタリー映像の視聴と、それに関連した資料やアーカイブ資料の閲覧をシームレスに切り替えられる、インタラクティブな手法を用いた画期的なプロジェクトだ。

社会派として知られるローチ監督と長年タッグを組んできたプロデューサーのレベッカ・オブライエンによれば、さまざまな“戦い”を通し、ローチ監督の遍歴をたどる内容だという。カンヌ映画祭パルムドール受賞作「麦の穂をゆらす風」で描かれたような実際の政治的な“戦い”から、「SWEET SIXTEEN」が青少年には不適切な言葉の使用のためR18指定になってしまったというような映画製作のプロセスにおける“戦い”まで、観点の異なる戦いが網羅される。

インタビュー映像のメガホンは、ローチ監督の実息ジム・ローチ(「オレンジと太陽」)に託されており、協力者だけでなく反対派の人々の意見も盛り込まれるという。アーカイブ資料は、数年前のオフィス移転時に出てきたもので、公開が禁止されていた貴重なフィルムも含まれる。

仏パリに拠点をおくデジタル制作会社Upianと仏独共同出資のテレビ局Arteが、プロジェクトに協力。プロジェクト名は、リバプールの船員たちのストライキを題材にしたローチ監督のドキュメンタリー映画にちなんでいる。ローンチ時期などは未発表だ。

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