厳選!2歳馬情報局
第14回:ロードユアソング&トーセンゲイル

 昨年引退した三冠馬のオルフェーヴル(GI通算6勝。凱旋門賞2年連続2着)をはじめ、数多くの名馬を世に送り出している栗東トレーニングセンター(滋賀県)の池江泰寿厩舎。今や日本屈指の"チーム"となったこの厩舎には、世代を代表する素質馬が毎年集結している。

 そして今年も、池江厩舎には例年どおり粒ぞろいの2歳馬がそろった。なかでも、評価の高いディープインパクト産駒2頭が、まもなくデビューのときを迎えようとしている。

 一頭目は、全兄に重賞2勝(ラジオNIKKEI杯2歳S、AJCC)のダノンバラードがいる、ロードユアソング(牡2歳)。厩舎の評判は上々で、トレセン内でも話題になっている有力馬だ。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

「ゲート試験をパスして、これから強い調教をこなしていく段階に入りますが、『スピードがありそうで、特に欠点も見当たらない』と、池江先生の評価はなかなかのもの。厩舎のなかでも、とりわけ期待の高い一頭のようです。体型は兄のダノンバラードに似ていて、兄と同様、2000m前後の距離で力を発揮しそう。クラシック向きの馬と言えるでしょうね」

 兄ダノンバラードも、池江厩舎に所属。2011年の皐月賞(東京・芝2000m)では3着と健闘した。当然、弟のロードユアソングもその舞台を目指していくのは間違いない。トラックマンによれば、「順調なら10月末から11月初めのデビューになるでしょう」とのことだ。

もう一頭は、池江調教師が特に楽しみにしているという、トーセンゲイル(牡2歳)だ。

 同馬は、アメリカのGIを制したパーシステントリーを母に持つ良血。2013年のセレクトセールで、1億7000万円という高額で落札された期待馬だ。

 先述のトラックマンによれば、トーセンゲイルに対するスタッフの評価もすこぶる高いという。

「とてもバランスのいい馬体で、走り方からは『バネを感じさせる』とのことです。初めてビシッと追い切りをしたときも、池江先生は『馬の気持ちがまだもうひとつ入っていない』と言っていましたが、走り自体には素質を感じている様子でした。実際、標準以上のタイムがしっかりと出ているので、先々まで期待している一頭ではないでしょうか」

 トーセンゲイルは、10月末のデビューを目指して調整中。鞍上には武豊騎手を擁し、名手とともに初陣での勝利を狙う。こちらももちろん、来年のクラシックを見据えている。

「名門厩舎×トップ種牡馬」という共通点を持った2頭の若駒。彼らがどんな走りを見せるのか、多くの競馬ファンが注目していることだろう。

河合力●文 text by Kawai Chikara