写真提供:マイナビニュース

写真拡大

●2人で挑んだ初めてのキスシーン中条あやみと森川葵が共演した映画『劇場版 零 〜ゼロ〜』が26日から公開をスタートした。人気ホラーゲーム『零』シリーズを原案に、『呪怨 黒い少女』(09年)、『リアル鬼ごっこ3〜5』(12年)、『バイロケーション』(14年)などで知られる安里麻里監督がメガホンをとった。舞台は山間にたたずむ女子学園。学園のカリスマ的存在の少女・月守アヤが寄宿舎の自室にこもるようになってから、周囲の生徒が1人、また1人と姿を消していく。

『渇き。』(14年)や『チョコリエッタ』(15年)など話題作が続く森川に対し、中条は本作が初映画で初主演。呪いの当事者と疑われる少女・アヤを中条が、呪いに翻弄される風戸ミチを森川が演じた。ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務める2人。武井咲や桐谷美玲、橋本愛といった今を時めく女優たちを輩出したことでも知られるこの"登竜門"で、2人の才能はどのように育まれているのか。今回の対談では、それぞれの魅力と共に仕事と向き合う姿勢も自然と見えて来る。

――中条さんは、映画初出演で主演。森川さんは現場で、どのような印象を抱きましたか。

森川葵(以下森川):私が言うのも何なんですが、すごく堂々としてて。常に全力というか。監督のいうことに対して応えようという気持ちをすごく感じました。

中条あやみ(以下中条):いやぁ…ジタバタしてましたよ(笑)。心の中ではすごく焦ってました。地方ロケがあったりすることもあって、撮影は台本の順番と関係なくバラバラです。役的にも前半の閉じこもっている時はミステリアスですが、後半は自分の意志が見えてきます。そうやってキャラが違うので、演じ分けることが難しくて。ちゃんと場面に合った演技をするようにと監督から怒られることもありました。

――いきなりの大役ですからね。監督の期待も多きかったはずです。

中条:映画に出たかったので最初にお話をいただいた時はうれしかったんですけど、他の人より演技経験が少ない分、『がんばらないと』という思いがありました。その上、さらに怒られたりして…心では分かってても体が動かなかったりすることが悔しかったです。

――森川さんも、最初の映画が初の主演でしたね。気持ちは分かりますか。

森川:作品の規模が全然違いますので、プレッシャーも全然違うと思います。その映画は、ひたすら走っているだけだったので、何にも心配することがなかったんですよ(笑)。

――お二方はセブンティーンのモデルを務められています。森川さんが先輩にあたるわけですが、初対面の印象は?

中条:私が入ってすぐの2011年頃で…その時から小っちゃかったので(笑)。

森川:うるさいよ(笑)!

中条:かわいらしい先輩だなと思ってました。その時は小悪魔みたいな魅力があって、男子にモテそうな小動物キャラでした。

森川:そっちこそ、静かなお人形さんみたいだったよ。全然、印象違います。すっごい面白いです(笑)。

中条:あなたもです(笑)。

――舞台あいさつなどで中条さんのことを「天然キャラ」とおっしゃっていましたが。

中条:私は変わっていると自分自身では思ってないんですが…。

森川:この顔で急に関西弁しゃべり出したりするんですよ。そこからなんか違うというか。

――モデルなどの現場で接する機会はあるんですか。

森川:セブンティーンの時は…。

中条:たまにだよね。

――普段の会話は敬語?

中条:わりとゴチャゴチャだよね(笑)。

森川:たまに(敬語を)使ってきます。

――例えば同じセブンティーンモデルの西内まりやさんとかだと敬語になるんですか。

中条:ゴチャゴチャです(笑)。

森川:私は完全に敬語。たぶん、お互いの距離感によって変わるんだと思います。私は、まりやちゃんと会う機会が全然ないので敬語なんですけど。

中条:私は結構会います。プライベートでも仲良くさせていただいているんですが、友だちというよりも頼れるお姉さんという感じです。

――じゃあ、中条さんと森川さんの距離感は近いわけですね?

中条:たぶん…近いと…。

森川:なんで、"たぶん"なの(笑)。

――そんな2人のキスシーンがありましたね。撮影はどのような雰囲気で行われたんですか。

中条:生徒から石を投げられて部屋のガラスが割れるシーンの直前の撮影は張り詰めていたんですけど、その後は全然違いました(笑)。現場に入る前から『私たちキスシーンするんだよね』と話していたので、どんなシーンになるのかなと思ってましたけど、やってみたら割りとライトに。スッて終っちゃったよね(笑)?

森川:うん(笑)。

中条:こんなちょっとでいいの?みたいな感じでした。いろんな角度から撮っていたので、何回かはしたんですけど、でもカメラの位置を変えて本番になったら、ほぼ一発で撮り終えていました。

――これまでキスシーンを経験したことは?

中条:初めてでした。

森川:私はシーン自体はありますけど、ギリギリのところで止めていたので初めてになります。

中条:2人共、女の子が。

森川:初めて(笑)。

●森川「模索中」 中条「目標は大きく」――今回は全編フィルムでの撮影でした。フィルム撮影ならではの特徴は?

中条:音が鳴る。カラカラカラって。

森川:それが録音部さんには、やめて欲しい音みたいで。

中条:だからカメラマンさんは何枚も毛布をかぶって。

――そういう失敗が許されない状況だと、かなり現場がピリピリしていそうですが。

中条:私は自分で精いっぱいで。でも、日によるよね?

森川:うん。ピリピリしている時は結構ピリピリしてて。でも、そうじゃない日もありました。

――中条さんは監督から怒られたとおっしゃっていましたが、森川さんは?

森川:シーンによって、ミチの明るさがすごく違うんですよ。テンションが上がったり下がったり。『ここはもうちょっと明るく。そんなに暗くならなくていいから』みたいなアドバイスはしていただきました。順序がバラバラで撮っているので、全然分からなくなるんですよ。

――どのような役作りをしましたか?

中条:台本に"華奢(きゃしゃ)な体"と書いてあったので、ちょっとだけ体重を落としました。

――おっ、すごいですね。何キロぐらい?

中条:まぁ、2キロぐらい…。

――本当に"ちょっと"ですね。

中条:はい(笑)。運動して落としました。

森川:私は特にありませんでしたけど…髪型を変えると気持ちを切り替えることができて、その役の気持ちになれる気がします。衣装合わせの時に監督と話し合って少しだけ切ったりしました。

――先日、映画『人狼ゲーム』を観たんですが、森川さんはその時と別人ですね。

森川:確かにそうですね(笑)。『零』ではラインを引いたりマスカラしたりしてるんですけど、『人狼ゲーム』は一切していなくて。そのせいだと思います。

――観る作品ごとに印象が違うので、一体どれが本人なんだろうと。

森川:全部、ウソでいいんです(笑)。

――森川さんは以前、「芝居をする楽しさが分からない」とおっしゃっていたそうですが、今はいかがですか。

森川:今は楽しさが分からないというより…すごく忙しい時とすごく暇な時があるので、朝から夕方までバイトして安定した生活を送っていた方が楽しいんじゃないかと想像したりします。そして、バイト先で出会った男性と結婚して、子ども産んで、家庭を作って。その方が、楽しいんじゃないかなって。最近、暇な時間が多くて考えちゃってます(笑)。

中条:あはははっ! なんだろう…そういう奇抜な考え方だからさ(笑)。

森川:普通じゃないの(笑)?

中条:そんな感じだから、逆にその生活は向いてないかもよ。しかも、考えが結構変わるタイプじゃない?

森川:変わる! すごい変わるんですよ。今はそっちの生活をしてみたいなって。

中条:でも、その気持ちはすごく分かる。

――芸能の世界で生きる人でも学業に専念したり、一時は離れる方もいますしね。

森川:そうですね。でも、結局現場に行きたいなって思ってしまいます。きっと現場が好きなんです。だから、やめたくないという気持ちもあります。

中条:私も、決められた時間で生活したらどうなるんだろう…想像しちゃいますね。

――お二方はセブンティーンのモデルになったことで第2の人生がはじまりました。「セブンティーンモデル」という肩書についてはどう思いますか?

森川:セブンティーンは"モデルの森川葵"。映像系は"動いている森川葵"。それぞれ別なので、演技のお仕事のときに"セブンティーンモデルの"と紹介して頂くことが多いですが、別の存在としてやらせていただいているので特に違和感はないです。

中条:私も同じですね。ファンレターをいただいたり、「憧れています」と言われたらうれしいですし。そういう立場にいるからこそ、体重管理とかきちんとしなきゃいけないと思っています。

――今後はどんな人生を歩んで生きたいですか。

森川:模索中です。ただ身長が低いのでモデルを続けていくのは難しいだろうなと思います。

中条:でも、森川さんぐらいの身長のモデルたくさんいるよね。

森川:うん。でも、並んだらチンチクリンですもん(笑)。

中条:私は目標は大きく。モデルとお芝居どちらでもいいので、海外でも活躍できる人になれればいいなと思います。とにかく、いろんなことをやっていきたいです。

<プロフィール>

■中条あやみ1997年2月4日生まれ。大阪府出身。2011年、女性ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン」でグランプリに選ばれ芸能界入り。翌年にはドラマ『黒の女教師』(12年TBS系)で女優デビューを飾った。2013年には、山下智久主演の月9ドラマ『SUMMER NUDE』(13年フジテレビ系)に出演。その他、日本最大級のファッションショー「東京ガールズコレクション」にも出演するなど、モデル、女優として活躍している。本作がスクリーンデビューとなる。

■森川葵1995年6月17日生まれ。愛知県出身。2010年、女性ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン」でグランプリに選ばれ、モデルとして芸能界入り。2012年『LOVE ToRAIN』でスクリーンデビューを果たし、同年のドラマ『スプラウト』(12年 日本テレビ系)ではヒロインを演じた。その他、『スクールガール・コンプレックス-放送部篇-』(13年 主演)、『渇き』(14年)などの映画に出演。公開を控える『チョコリエッタ』(15年 主演)では、役作りのために坊主にしたことが話題になった。(C)2014「劇場版 零〜ゼロ〜」製作委員会

(水崎泰臣)