グワシ!ポーズを決めた楳図監督とキャスト陣

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漫画家楳図かずおの長編初監督作「マザー」のが9月27日公開し、楳図監督と片岡愛之助、舞羽美海、真行寺君枝が新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に登壇した。1990年から95年にかけて連載した漫画「14歳」以降、腱鞘炎のため漫画を休筆中の楳図監督は、「漫画や映画というものをのり越えた、『14歳』以来19年ぶりのオリジナルの新作を見ていただけてありがたい」と公開を喜んだ。

映画は楳図監督の自伝的作品で、漫画家となった息子を愛しながらも、自らの悲しい過去を拭いきれずにこの世を去った母イチエの怨念が、家族らを恐怖に引きずり込む様を描いたホラー作品。

漫画家楳図かずお役を演じた愛之助は、陽気に場を盛り上げる楳図監督との現場を「先生がこんな感じで、笑いっぱなしだったのでホラー映画を撮っている感じがしなかった」と述懐。楳図作品の世界観は歌舞伎との共通点が多いそうで、「先生の作品は女性が美しい人ばかりで、美を意識している。歌舞伎も美の集大成といえるものですし、“グワシ”などの決めポーズは歌舞伎の見得と共通する。僕としてはすんなり入れた役どころだった」と語った。

タイトルロールでもある“母”を演じた真行寺は、「子どものころから楳図ファンで『へび少女』が19歳までトラウマでした。この映画は私にとって先生へのリベンジ」と話し、「日本を代表する作家で絵描きであり、私たちの財産です」とマルチに活躍する楳図監督を賞賛。楳図監督も「真行寺さんのあやしい美しさがスクリーンから“はみ出ていた”」と称えていた。

宝塚退団後、今作で初の映画ヒロインを演じた舞羽は「ホラー映画の現場はどんなだろうと思っていたら、アクションシーンがかなり多かった。力技でいろいろ走り回りました。監督が絵コンテを細かく描いてくださったので、求めているものがすぐにわかって、そして楽しい現場だった」と振り返った。

また、愛之助が「先生はやりのこしたことがあったんです」と明かすと、楳図監督も「あそこが入っていれば200点だった……」と今作でできなかったことに未練がある様子。愛之助は「ぜひ『マザー2』でやっていただきたい!」と続編製作に意欲を見せていた。

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