オリビエ・ダアン監督と中村玉緒

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キャリア絶頂の中モナコ公国の公妃になった女優グレイス・ケリーの数奇な人生を映画化した「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」のジャパンプレミアが9月25日、東京・イイノホールで行われ、来日中のオリビエ・ダアン監督と女優の中村玉緒が登壇した。

人気絶頂の1956年にモナコ大公レーニエ3世と結婚して女優業を退き、モナコ公国の公妃となったグレイス・ケリーが国のために成し遂げたある計画の真相を、ニコール・キッドマン主演、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」でマリオン・コティヤールにオスカー像をもたらしたオリビエ・ダアン監督が映画化。ケリーが公妃の立場になじめず、ヒッチコックの誘いで女優復帰に葛藤を抱く中、フランスから過酷な課税を強要されたモナコの危機を救うために行った一世一代の大芝居を描く。

今回で来日5回目となるダアン監督は「監督にとってグレイス・ケリーとは?」と質問されると「僕は監督なので、女優としての彼女に興味がある。プリンセスになったのは個人的には残念です」と告白し、「彼女はハリウッドスターからプリンセスになるという、おとぎ話を歩んだように見えるけれど、映画に戻りたいという気持ちがあった。今回はその苦悩を描きました」と作品に込めた思いを語り、「映画復帰は叶わなかったが、彼女は公妃という役を演じきったのだと思います」と亡き女優の人生に思いを馳せた。

また、今回自ら出演を志願し、スカイプで2時間話し込んでグレース役をオファーしたというニコール・キッドマンに対しては「一緒に仕事をすると、いかに彼女が特別な女優かを実感させられる。知性と直観力があるけど、一切台本に注文をつけたりしないし、休憩中も控室になんか行かず、ずっとスタッフと撮影を見守っていたよ。彼女はもちろん大スターだけれど、現場ではひとりの女優なんだ」と賛辞を送った。

花束プレゼンターとして劇中のキッドマンの衣装を着て登場した中村玉緒に、ダアン監督が「僕が花束を贈るべきでしたね」とフランス人男性の魅力たっぷりにコメントすると、中村だけでなく会場中がウットリ。大興奮の中村が通訳を待たずに次々と監督に話しかけ、スタッフが止めに入ると会場は笑いに包まれた。

自身も故・勝新太郎との結婚後に女優業を引退し、家庭に専念していた時期がある中村は「辞めた後に映画監督さんが会いに来られたりすると、(戻りたくて)ムラムラっとしましたね」とケリーに共感を示したが、「出てもいいよとは言われましたが、本当は嫌だったと思います。結局復帰しましたけど、うちは家庭の事情もございましたので……」とユーモアたっぷりにリップサービスし、再び会場を沸かせた。

「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」は10月18日から全国で公開。

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