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ラピスセミコンダクタは9月25日、低消費電力でありながら高速処理を必要とする産業機器や住宅設備機器をはじめ、電池駆動機器や民生機器に最適な16ビットマイコン「ML620500」シリーズ3品種を発表した。

同製品は、従来の8ビット、4MHz動作のCPUでは処理が間に合わない機能に対して、16ビット、16MHzと、CPUバス幅2倍、動作周波数4倍に性能を向上させつつ、Halt時の消費電流は450nAと従来と変わらない値を提供する。これにより、低消費電力を維持しつつ、グラフィカルな液晶表示制御や通信制御など、これまで実現できなかった高機能な処理が可能になった。

また、一般的にマイコンでは、CPUを稼働させる必要がない時間には消費電力の少ないパワーダウンモードに移行し、平均消費電力の低減を図っている。従来品の8ビットローパワーマイコンでは、動作時モードとパワーダウンモードを使い分け、全体の平均消費電流を低減していた。これに対し、「ML620500」シリーズでは、パワーダウンモードをより細分化し、その最適な組み合わせにより、さらなる低消費電力化が図れるという。

そして、電池駆動だけでなく、産業機器向けのアプリケーションにも対応するために、1.8V〜5.5Vの電源電圧範囲をカバーする。加えて、全電圧範囲で動作周波数16MHzを実現。これにより、電池駆動アプリでも、産業機器アプリでも、高速処理が可能になった。さらに、外部供給のクロックが何らかの理由で停止した場合でもマイコン制御が誤動作しないように、クロック停止を検知して速やかにバックアップクロックに切り替える機能を新たに搭載している。

この他、簡単に評価を開始できる「Quick Starter Kit」があり、リファレンスボードとソフトウェア開発環境がパッケージで提供される。これに加え、ホームページからさまざまなマニュアルやツールが利用できる「ユーザーサポートサイト」など充実したサポート体制が用意されている。

なお、パッケージは7mm角のTQFP48。サンプル価格は、「ML620Q503」が140円(税抜き)、「ML620Q504」が170円(税抜き)、「ML620Q506」が190円(税抜き)。10月よりサンプル出荷を開始し、12月より量産出荷を開始する予定。