まさかの自分が犯罪者に!? 盗用にならないための引用と転載の区別と使い方

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インターネットのサイトでおもしろい記事や投稿を見つけて、「これはみんなに教えてあげなくちゃ!」と思うことがあるだろう。そこでさっそくSNSにアップ……となるわけだが、ちょっと待って欲しい。こういう時の約束事(ルール)があるのをご存じだろうか。一つ間違えば、違法行為となって、自分が犯罪者、加害者になってしまうことがあるので気をつけてもらいたい。


●ネットで見られるものには「著作権」がある
「著作権」という言葉を聞いたことがあるだろう。小説などで使われることが多いが、思想・感情を創作的に表現した著作物を、「他人に無断で利用されない」権利のことである。こう書くと、なんだか「偉い人が創ったもの」だけの権利のように感じるがとんでもない。

著作権は、どんな人であろうと、何歳であろうと、それを創作した人が著作者であり、著作権を有しているのだ。

これはもちろん、サイト上の文章や画像にも当てはまる。つまり、厳密に言えば、どんなものでも勝手に使ったら著作権を侵害していることになり、立派な犯罪となってしまうというわけである。

●引用はOK、無断転載はNG。その違いとは?
著作物であっても、「引用」するのであれば、著作者の許可を得なくてもOKだったりするが、「転載」する場合は少々異なる。著作者に許諾を求め、場合によっては使用料を払う必要がある。このようにネットで人の記事や情報を利用する場合、「引用」「転載」の区別、使い方がわかってないと後々大きな問題となる。

さて、この違い、分かるだろうか?

引用と転載、どちらも誰かの文章なり画像なりを、自分の投稿にコピペすることには変わりはないのだが、「引用」とするためには、以下のような要件を満たす必要がある。

・本文が「主」であり、あくまでも引用部分は「従」であること
・引用する必然性があること
・段落を変える、「」をつけるなどして、引用部分を明確にすること
・引用元について明記すること

これらの要件のどれか1つでも満たさない場合は、「引用」とは見なされず、「転載」となってしまうというわけだ。

もちろん「転載」だからといって、それだけで違法行為になるわけではない。先に述べたように、ちゃんと著作者に許可を取ればいいのだ。サイトや著作者によっては、もともと転載を許可しているものもある。そういう場合は必ず、サイトのどこかに記載されているので確認するようにしよう。逆に転載に関して可否を明示していない場合は、原則禁止と考えた方がいい。

そして許可を得ずに転載した「無断転載」の場合。これはれっきとした違法行為であり、「盗用」と言ってもいいだろう。まさに犯罪の範疇に入ってしまうわけである。

●知らずに無断転載しちゃったらどうなるの?
「無断転載」は立派な犯罪だ。このように、著作権を侵害した場合には、10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金に処せられる可能性がある。
ついうっかり、悪気がなかったでは済まされないのだ。
特に、著作者が著作物に厳しい場合は、損害賠償や訴訟などに発展することもある。

最近では、梅宮アンナが自身の「インスタグラム」に無断で画像を転載したことが話題となった。耳にした人もいるのではないだろうか。現在は記事も削除されているそうだが、画像の作者からは痛烈な批判を受けている。

現代のようなネット社会では、誰でも簡単に自分の意見をネットに投稿するなどして世間に発信できる仕組みが揃っている。このため、気づかずにSNSに投稿して、「無断転載をしてしまった」というケースは、誰にでも身近に起こりうる問題ともなっている。すでに著作権問題は、自分が知らない、知らなかったでは済まされない問題なのだ。この機会に、「引用」や「転載」の違いをきちんと把握し、自分の投稿で誤った使い方をしていないか確認しておこう。