「トロなす」のステーキは、トロける食感がたまらない。新境地!

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涼しくなったと思ったら不意に暑くなったり、いい加減にしてほしいと思いません? しかし、今になって冷やし中華をオーダーするのも、いかがなものか。というか、もう提供されてないかも。

こんな時、実は「なす」が強い味方だそう。「なすは体を冷やす」と言われており、暑さで火照った体に効果的と言われている。何しろ、成分の 90%以上が水分だし。
さらに、「秋なすは嫁に食わすな」なんて言葉だってある。9月以降に収穫されるなすは身も締まって種が少なく、よりおいしくなるそうなんです。

というわけで、あの「オイシックス」に、個性の強い“おもしろなす”をいくつか教えていただきましたよ!

■トロなす

【白みがかった緑色】
なすは紫色が一般的だが、トロなすは白みがかった緑色。農家の間では「白なす」と親しまれてきた。
【名前の由来】
販売開始当初、千葉県の生産者の長谷部さんは「白なす」という名前にこだわり続けていた。しかし、火を通した時の“トロ〜っ”とした食感とトロのような濃厚な味わいが話題となり、「トロなす」という名前で定着する。

■薄皮丸なす

【山形の伝統野菜】
名前の通り、皮が薄いのが特徴。一口大のサイズがかわいらしい丸なす。古くから山形で自家用野菜として生産されてきた、山形の伝統野菜。

■上海マー坊なす

【皮は赤紫色】
ヘビのように細長く、上下の太さが均一な品種。上海を中心に消費されてきた品種の仲間だそう。他のなすに比べ、赤みがかった紫色が特徴。
【油との相性抜群】
甘みのあるふわっとした肉質の果肉は、油との相性が抜群。加熱調理をすると、トロトロの肉質になる。

■汐なす

【有明の汐風で育った】
甘みがあり実が緻密でしっとりとなめらかな食感のなす。有明海に面した海沿いの畑で、汐風を浴びて育ったことから「汐なす」と名付けられた。

……といろいろあるのだが、個人的に興味を持ったのは「トロなす」。「“トロ〜っ”とした食感」と「トロのような濃厚な味わい」を体験してみたくなりません?
言うまでもなくコレ、取り寄せました! まずは、持ってみます。……もう、食べる前から驚かされる。なんか、柔らかいんですよ。包丁を入れると、あまりにもサクッと切れるし。梨を扱ってる感覚に近いな。

そんな「トロなす」の“食感”と“味わい”を楽しむには「ステーキ」が一番とのことなので、調理してみたいと思います!
作り方は、以下を参照。
(1)トロなすを縦に厚さ2cmくらいに切る。
(2)フライパンにオリーブ油を少し敷き、なすの両面をしっかり焼く。
(3)焼いたなすの上にかつおぶしとしょうゆをかけ、出来上がり。

もう、簡単すぎるほどにカンタン。でも、これが一番魅力を引き出すらしいのです。では、いただきます! ……フワ、トロ〜っ! 焼きナスとしょうゆの相性の良さは、言わずもがな。そこにこの“食感”がプラスアルファされると、より深みが増すというか。
「『口に入れた時にとろけるあの感触は、言葉にできません』『こんななすもあるんだと、感動しました!』など、たくさんのお声を頂戴しました」(担当者)
わかる。感動した!

ちなみにこの「トロなす」は前述の長谷部さんが種採りをして育ててきたもの。他では作っておらず、オイシックスでしか買えないそうです。
それにしても「秋なすは嫁に食わすな」という言葉が、解せない。「トロなす」、みんなに味わってほしい新境地でしたよ!
(寺西ジャジューカ)