ふたりの武士の運命の再会を描く

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中井貴一主演「柘榴坂の仇討」が9月20日公開し、東京・丸の内ピカデリーで行われた舞台挨拶に、中井貴一、阿部寛、広末涼子、藤竜也、木崎ゆりあ、近江陽一郎、若松節朗監督が登壇した。中井は「育て上げた娘を嫁に出すような気持ち。日本人の心をなんとか伝えられたらと、スタッフ、キャストは頑張ったつもりです」と、無事初日を迎え感無量の面持ちを浮かべた。

全国255スクリーンで封切られた本作は、人気作家・浅田次郎氏の短編が原作。主君が暗殺されるという不祥事に、仇討ちを命じられた金吾(中井)と、井伊を討った水戸藩浪士・佐橋十兵衛(阿部)というふたりの男がたどる13年間の苦悩と孤独、そして後に訪れる「運命の再会」を描く。

中井の仇討の相手・佐橋十兵衛を演じた阿部が「こういう作品を待ち望んでいました。忘れてはいけない日本人の心を、人を描くことで表現した作品。先日試写室で見て、心を打たれて最後は涙しました」と明かすと、金吾の妻を演じた広末も「私も目を腫らして劇場を出ました」と告白。「改めて日本の歴史であったり、男性観、女性観みたいなものを突き付けられて胸が熱くなりました」と感極まった表情を見せた。

さらに、藤竜也が「この作品では女性をうまく描くことで男が浮かび上がってくる」と女性の描き方を褒め称え、若松監督が「男たち、武士はひたむきに生きて、女性はそれを支える。今の時代も男どもは女性をもっと大切にしたいですね。今日はどうぞ手をつないでお帰りください」と挨拶すると、観客から歓声が上がった。

また「この作品で心に残った愛は?」と質問されると、まだ出来上がった作品を見ていないという中井は「カットされているかもしれないので……阿部さんから」と阿部にパス。阿部は「またですか……(笑)」と苦笑しながらも「この映画は女性の強さを描いた映画。女性の気持ちを繊細にはっきり描いていて、気持ちのよい作品になったのはそのおかげ」と、女性の愛情の深さに感服した様子だった。

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