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映画『ふしぎな岬の物語』のモントリオール世界映画祭受賞報告会見およびジャパンプレミア舞台あいさつが16日、都内で行われ、キャストの吉永小百合、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶と成島出監督が出席した。

10月11日から全国公開する本作は、森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』を実写化したヒューマンドラマ。たびたび問題を起こす甥の浩司(阿部)や常連客のタニさん(鶴瓶)らに囲まれ、穏やかな日々をおくる"岬カフェ"の店主・悦子(吉永)。カフェに集う人々の心の支えでもある悦子を中心に、それぞれの悲喜こもごもを描いた内容で、主演およびプロデューサーを吉永が務めている。

今月1日(現地時間)にカナダで開催された第38回モントリオール世界映画祭で、審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞をW受賞した本作。阿部とともに現地で受賞の瞬間を味わった吉永は、「もしダメだったらどうしようと胸がバクバクしておりました」と当時の不安を吐露しつつ、「夢を見ていたような時間を過ごせて、私にとってとても大きな出来事になりました」と感無量。また、「純日本的なこの映画を楽しんでくれた。記者の方たちも『すごく良かった』と声を掛けてくれて、それがうれしくて」と現地の様子を振り返った阿部は、「僕の人生の中でも大切な作品になったので、日本のみなさんにも誇りを持って紹介したい」と胸を張った。

一方、日本で受賞報告を受け、2人の凱旋帰国を成田空港で出迎えたという鶴瓶は、「吉永さんと『うわーっ!』て抱き合ったんですよ。直立不動だったけど」とニヤけ顔を浮かべつつ、"サユリスト"であるタモリから祝福の電話があったことを明かし、「留守電のように『おめでとうございます』とだけ言って、ブチッと切られて。よっぽど怒ってるみたいで、僕と会話をしたくないみたい」と苦笑い。また、初プロデュース作品が世界で絶賛され、「新米プロデューサーなのに、こんなに幸せでいいのだろうか」と本音を語った吉永は、「これから足腰が弱くなったり、セリフが覚えられなくなるかもしれない。その時は引退するしかないけど、映画の現場が大好きなので、出来る限りこの世界でやっていきたい」と今後についても言及した。

受賞報告会見後に行われたジャパンプレミア舞台あいさつには、キャスト陣のほか、出演者でもあるフォークユニット・ブラザーズ5とメインテーマを担当したギタリストの村治佳織が登場。舌腫瘍のため昨年7月から長期休養していた村治は、「こうして元気にステージに立つことができました。また、コツコツとマイペースにやっていきたい」と笑顔を見せると、吉永は「佳織さんの演奏で映画が終わるのが夢だったので、本当にうれしい」と微笑んでいた。