会見で受賞の喜びを語った吉永小百合

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女優の吉永小百合が9月16日、都内で会見を行い、第38回モントリオール世界映画祭に出品された主演作「ふしぎな岬の物語」の2冠達成を報告した。同映画祭のワールド・コンペティション部門で審査員特別賞を受賞し、キリスト教関連団体が贈るエキュメニカル審査員賞も獲得。「夢のような時間だった。今度は日本の皆さんに見ていただくため、頑張っていきたい」と喜びを語った。

9月1日(現地時間)に行われた授賞式に出席し、「過去2回ベルリン(国際映画祭)のコンペ部門で、2回ともつらい思いをしたので『もし今回もダメだったら……』という思いだった」と不安を吐露。吉永にとっては、初めてのプロデュース作でもあり「新米プロデューサーが、こんな幸せでいいんだろうかという思い。温かく心に響く映画にしたいという現場の願いが、世界の皆さんに届けられた」と感無量の面持ちだった。

映画は実在する喫茶店をモチーフにした森沢明夫氏の小説を原作に、のどかな岬で喫茶店「岬カフェ」を経営する女主人・柏木悦子(吉永)とそこに集う常連客の悲喜こもごもを描く。会見には吉永をはじめ、共演する阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶、成島出監督が出席した。

吉永とともに現地入りした阿部は、「隣の吉永さんの緊張が伝わり、何かしら賞をもらえないかなと思った。壇上で吉永さんの後ろ姿を見ながら、うれしさをかみしめた」と授賞式の様子を述懐。「こうしてふたつの賞をいただいたことは、自分の役者人生にも大切なこと」と会心の笑顔をのぞかせた。

日本で受賞の一報を受け取った竹内は、「この賞をきっかけに、たくさんの気持ちがつまった作品が、世界中の皆さんに知ってもらえる機会になれば。いち吉永小百合ファンとして、この作品に出演できて感謝している」。主演作「ディア・ドクター」(2009)が同部門に出品された経験をもつ鶴瓶は、「自分たちが受賞できなかった分、小百合さんがかたきを取ってくれた」とこちらも大喜び。吉永ファンで知られるタモリから、祝福の電話があったことも明かした。

メガホンをとった成島監督は、「人と人のきずなや『ひとりじゃないから大丈夫』というメッセージが、海を渡り、虹がかかった。第一報を聞き、監督という立場も忘れて、万歳した」といい、「まるで悦子さん同様、吉永さんが現場の中心に立って助けていただいたおかげで、全員が岬村の住人になれた」と吉永“プロデューサー”に感謝しきりだった。

「ふしぎな岬の物語」は10月11日から全国で公開。

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