現地9月14日のオリオールズ戦に先発し、7回1失点と好投したヤンキース・黒田 [Getty Images]

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○ オリオールズ 3x - 2 ヤンキース ●

<現地時間9月14日 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ>

 ヤンキースの黒田博樹投手が現地時間14日、敵地でのオリオールズ戦に先発登板。チームは痛恨のサヨナラ負けを喫したが、黒田自身は7回1失点と好投。3回には野茂英雄氏以来となる、区切りの日米通算3000投球回にも到達した。

 この日の黒田は立ち上がりから安定感抜群。初回をわずか5球球で三者凡退に仕留めると、1点リードで迎えた2回の二死二塁のピンチも、7番ジョンソンをスプリットで空振り三振に仕留め、同点打を許さなかった。波に乗った黒田は、3回、4回といずれも三者凡退。不運なヒットが重なった5回のピンチも無失点で切り抜け、スコアボードに0を並べた。

 しかし1-0で迎えた6回、一死一塁から、3番ジョーンズにインコースのツーシームを上手くレフト線に運ばれ、これが同点タイムリー二塁打に。それでも2失点目は許さず6回を凌ぐと、7回も三者凡退に抑え1-1の状況でマウンドを降りた。

 この日は7回94球を投げ、6被安打、5奪三振、無四死球の内容で1失点。特に変化球の制球が抜群で、防御率を3.81に良化させた。

 3回には、先頭の8番ハンドリーをサードゴロに打ち取り、日米通算3000投球回に到達。黒田は広島時代に1700回1/3、今日の登板でメジャー通算1304回1/3とし、これで日米通算3004回2/3。野茂氏の3027回2/3超えも視野に入ってきた。

 ヤンキースは1-1の9回、5番マッキャンのソロで勝ち越すも、その裏に守護神・ロバートソンが2点を失いサヨナラ負け。また、イチローは7回から右翼の守備に就いたが、打席は巡ってこなかった。