Apple Watchも過去からの贈り物?最新ウェアラブルは50年前に夢見て30年前にイメージしていたモノだった

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ここ最近聞きなれない単語がスマートフォン業界を賑わしている。「ウェアラブル」という言葉もそのひとつ。これは腕時計など身につけるスマートフォンのようなもので、それ単体でカメラやミュージックプレイヤー、通話やSNSもできるという、いわば夢のようなアイテムである。

今年はこの「ウェアラブル」が各メーカーより例年以上に多くの機種が発表されている。
今秋、特に注目したいのはiPhoneでおなじみのApple社。新型iPhoneであるiPhone 6及びiPhone 6 Plusと同時に「Apple Watch」も発表した。また大手メーカーも黙っていはいない。ソニーの「SmartWatchシリーズ」、SAMSUNGの「GALAXY GEARシリーズ」も注目されている。
実は最新の「ウェアラブル」、古くは約50年前にテレビで登場していたことをご存知だろうか。

●腕に向かって「こちらハヤタ!」は間違いだった
今より48年前の昭和41年、伝説的な番組がスタートした。そう、男の子が大好きな「ウルトラマン」である。この「ウルトラマン」は半世紀たった今でも人気のある国民的ヒーロだ。
「ウルトラマン」といえば、地球を守る「科学特捜隊」とつながるだろう。私はつながる。間違いない。
そこでピンときた人もいるかもしれないが、そう、腕時計に向かって「こちらハヤタ!」と本部と連絡をとる姿である。これこそが現在の「ウェアラブル」ではないか。しかしながら、実はこれは間違い。

「ウルトラマン」の時に使われていたケータイ通信機は、「胸〜に、ひか〜る」流星型のバッヂである。そう、実はハヤタ隊員は腕時計型の通信機では通話していなかった。

●「ウルトラマンシリーズ」で腕時計型ウェアラブルが登場したのは…?
それでは、腕時計型の通信機で会話していたのは誰だろうか。実は、その後、昭和42年より放送していた「ウルトラセブン」(ウルトラマンセブンではないぞ)だ。
ここの劇中で使われているである。
しかも、テレビ電話を行っているのだ!
したがって、「こちらモロボシ・ダン!」が正解。ここ重要。

そう、最新のウェアラブルモデルと同等の機能を「ウルトラマンシリーズ」では約47年前に実現(放送)していたのである。なんたるや人間の想像力。

●実際に腕時計型として登場したのはいつ?
話を本来の流れに戻そう。
実際に使える(通話できる)モデルとして登場し、販売された腕時計型モデルはいつだろう。日本国内では、以外と歴史が浅い。
今より11年前、2003年にNTTドコモがPHSとして発表した「WRISTOMO(リストモ)」である。スマートフォンが市場に普及する前、ガラケー全盛の頃に登場したモデルで、それ単体で通話もメールもできる、ある意味完成された「ウェアラブル」だろう。



いま見てもちょーかっこいい「リストモ」!

販売時の価格は37,000円(税別)。高いとみるか、安いとみるかはそれぞれだが、持っている人は確実に「あいつ未来に生きているぜ!」状態であった。


●そういえば「ウェアラブル」とはなんぞや
そもそも、「ウェアラブル」とはどういった意味だろうか。
これは身につけて持ち歩くことのできるコンピュータのことを指す。正確に言うと、「ウルトラセブン」で登場した腕時計型テレビ電話はウェアラブルではないかもしれない。しかしながら、夢が詰まっているからそれでいいのだ。

腕時計をコンピュータにするというのは昔からあった。1977年(昭和52年)にはセイコーが計算機付き腕時計を発売している。セイコーはさらに1980年代にはミニ・コンピュータとして「腕コン」と呼ばれる腕時計型コンピュータ「UC-2000」を発売している。
また、エプソンも「リストコンピュータ RC-20」といった製品を発売していた。このあたりが「ウェアラブル(身に付ける)コンピュータ」のはしりでもあるだろう。

現在のスマートウォッチは、さらに機能が進歩し、スマートフォンのような使い方ができるウェアラブルになっているが、まだまだ始まったばかりで。機能やデザインなど不満も多い。しかし、スマホが初めての登場した頃もそんな状態だった。スマートウォッチも、これから進歩し、誰しもは身につけリュ時代が来るのかも知れない。今後の展開に期待したいものだ。

なお、筆者は「女神転生」に出てきた腕につけるキーボード付きパソコンみたいな、それが欲しい。
布施 繁樹