「猿の惑星:新世紀」のゲイリー・オールドマンがその役どころについて語る(C)2014 Twentieth Century Fox

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名作SF「猿の惑星」をリブートした新シリーズの第2作で、今夏全米で大ヒットを記録した「猿の惑星:新世紀(ライジング)」が、9月19日から日本公開される。同作で、進化した猿たちと対立する人間たちの先鋒となるドレイファスを演じたイギリスの名優ゲイリー・オールドマンが、自らの役どころについて語った。

前作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」から10年後。知性を獲得した猿たちは、手話や言語をも操るようになり、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていた。一方、生き残ったわずかな人類は、荒廃した都市の一角で息をひそめて日々を過ごしていたが、そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちのテリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生する。

人間たちの中でも穏健派のマルコム(ジェイソン・クラーク)と、猿たちのリーダーであるシーザー(アンディ・サーキス)は和解の道を模索するが、その流れに反し、人間社会の再建を掲げて猿たちとの戦いに生存者を駆り立てるのがドレイファスだ。オールドマンと言えば、「レオン」(94)や「エアフォース・ワン」(97)、「ハンニバル」(2001)などで、圧倒的な狂気を抱いた悪役を演じる俳優として早くから知られているが、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(04)以降、「ダークナイト」3部作など、近年は主人公を近くで支えるキャラクターを演じることが増えたとも言われている。また、先日にはアメリカのカルチャーサイト「WhatCulture!」が発表した、「出演作でよく死ぬ映画俳優トップ10」の3位にランクインするなど、その存在感は映画界に欠くことのできない名優だ。

怒りを胸に、猿たちと対立するドレイファスについて、オールドマンは「彼はファシストではなく、むしろ英雄的なキャラクターだ。人々から頼りにされ、処理能力が高いから、リーダーに任命された」と語る。さらに、「そこにエゴはないが、彼は個人的な心の悩みを抱えているんだ」と、これまでのような絶対悪やサブキャラクターとは異なる、繊細だが猿に対しての憎しみを抱える複雑なキャラクター像であると説明している。

出演した理由については「とにかく脚本が良かった」というオールドマン。監督のマット・リーブスについて、「シャイで物腰が柔らかい、おとなしい人物だけど、映画作りや作品について話し始めると、セミナーを開けるぐらいに話すんだ。人物像や感情面を深く考え抜いて、ところどころでちょっとした人間の汚さや人間臭さをクローズアップしようとしていたところも気に入っている」と評し、その映画に対する熱い思いや手腕を絶賛。名優の太鼓判をもらったリーブス監督は、「猿が善で人間が悪という簡単な話ではなく、それぞれの本性と生存のための戦いを描いている。映画の中心は『家族』であり、両者の衝突は避けられるのかという緊張感が高まっていくんだ」と、作品の見どころを解説している。

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