世界的に大流行しているセルフィーでネトスト歓喜恐れあり 日本女子はちょっと待って!
これは「Selfie」と書き、海外で流行している主にスマートフォンのインカメラや小型デジタルカメラを利用した「自撮り」のことである。
「え?聞いたことがないって?」
実は筆者もその一人であった。なにそれ状態である。しかしながら、海外では間違いなく流行しているのだ。2013年にはオックスフォード英語辞典「今年の英語」に選ばれているほか、その前年(2012年)と比較しても単語の使用回数は1万7000%に増加しているそうである。最近では、外国の方がTwitterなどで自撮り写真を公開しているのを見かけることも多くなった。
●スマホメーカーもセルフィーに注力し始めている?
世界的に人気上昇中であるセルフィー。スマートフォンメーカーも流行に乗って、せっせとインカメラの性能を向上させてきているのをご存知だろうか。
KDDIより8月29日に発売する予定のhtc製スマートフォン「htc J Butterfly HTL23」にはセルフィー用として500万画素の高画質インカメラが搭載されている。また現在世界3位のスマートフォンメーカーであるHuaweiも、800万画素インカメラを搭載したSIMフリースマートフォン「Ascend P7」を9月5日より国内販売を開始する予定だ。
海外メーカーだけじゃく、国内メーカーも実はまけてはいない。国内向け機種のセルフィーに使われるインカメラは軒並み100万画素超えをしているのだ。今後は世界の流行にあわせて、さらに性能を上げてくることは当然予想される。
●人気だからって安易に行うと危ないセルフィー
セルフィーをして、その写真をSNSに投稿する行為自体は、イベント感もあり非常に楽しいものである。
筆者も自転車旅行をした際に、セルフィーなのか記念撮影なのか判断できていないながら、せっせと投稿している。
しかしながら、ちょっと気がかりなことがある。
セルフィーには個人情報を特定できる内容満載ということだ。
撮影場所がもろばれ
まず、背景とSNSへ投稿した本文などから撮影場所の特定が容易に可能である。
特に注意したいのは電柱と看板だ。どのどちらも生活圏につながる情報が記載されていることが多い。そこから個人情報を推測されてしまい、ネトスト(ネットストーカー)のトラブルに巻き込まれてしまう可能性も大きい。
また、スマートフォンの設定によっては写真に撮影場所のGPS情報が組み込まれてしまう場合もある。そこから撮影場所が特定される危険性もある。セルフィーをする際は必ずGPS付与設定をオフにするのが望ましい。
したがって、セルフィーを行う場合は背景とGPSに極力注意したうえで楽しもう。
●海外ではより過激なセルフィーが社会問題に
海外でのセルフィー熱は冷めることをしらず、社会問題化しているそうだ。特に若者が高所など危険な場所でセルフィーを行っている際に足を踏み外して死亡してしまったというケースもあるほど。
流石に日本では、まだそんな危険な場所でのセルフィーを投稿する行為は流行ってはいない。当然ながら危険な場所、立入禁止区域でのセルフィーは慎むべきである。
しかし、一旦、ネットの話題に上れば、そうした人気に憧れて便乗する人が続出するのは、過去の冷蔵庫騒ぎを思い出すまでもなく明白だろう。
海外で流行したものは、日本でも流行しやすい傾向は、年々高まっている。しかし、日本で流行ると危険なケースも増えているのも事実だ。
セルフィー(自分撮り)は、すでにリアルな生活では日本でも定着している文化だが、ネットで流行るとなると、話しは違ってくる。
流行っているから、人気が出そうだから、流行語だからという安易な気持ちでセルフィーを行うと思わぬ危険がブーメランのように自分に戻ってくることを覚えておこう。
余談だが、この記事の写真はセルフィーではなくただの記念写真のような気がした筆者であった。
布施 繁樹
