本人説を否定した男性(@NAWOQIさん)と千葉ットマンの2ショット写真(画像はNAWOQIさん提供)

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2014年8月下旬から目撃情報が相次ぎ話題になっていた「千葉ットマン」の正体がついに判明した。

「千葉ットマン」はアメリカン・コミックの人気キャラクター「バットマン」の姿をして千葉エリアに現れる男性につけられた愛称。バッドマンのバイク「バットポッド」を模した三輪バイクで千葉エリアを疾走する姿がインターネット上で大きな注目を集めていた。

ウォール・ストリート・ジャーナルも紹介

きっかけとなったのは、ある男子高校生のツイートだ。24日、「千葉の高速にバットマンがいた笑 こんな人いるのかよ」というコメントとともに、隣車線を走る「バットマン」の写真を投稿した。ネット上は一時騒然となり、ツイートは3万4000回以上リツイートされた(28日時点)。

ほどなくして、「千葉ットマン」の正体を巡り、ある人物の存在が浮かび上がった。以前から完成度の高いバットマン姿の写真をツイッター上にアップしていた男性(@NAWOQIさん)で、「同一人物ではないか?」と思われたようだ。だが、この男性は25日、

「何件か問合せ頂いたので説明しますと、昨日話題になった千葉のバットマンは私ではなく知合いのバットマン。この方が一式揃えた事で前から欲しかった装備を購入する踏ん切りが着いたということでは師匠に当たります(笑)」

として、自身に向けられた千葉ットマン説を否定した。

それを証拠に2人の「バットマン」が写った写真も合わせて公開し、「写真手前が千葉ットマン、奥が私」と説明した。

その後もツイッター上には目撃画像がいくつも寄せられたほか、ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)も「'Batman' Spotted in Japan(バットマンが日本に出現)」との記事を掲載、27日には東京スポーツも「謎の男"千葉ットマン"奇跡の完成度」として一面で取り上げるなど注目度は増すばかりだった。だが、正体に迫る情報はなかなか出てこなかった。

そうした中、28日放送の情報番組「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)が、ついに本人への直撃に成功した。

三輪バイク「千葉ットポット」は60万円かけた自家製

番組ではレポーターが千葉県内で遭遇。インタビューを申し込むと、千葉ットマンは、本家を彷彿させる低い声で「ここじゃなんなんで、秘密基地に来てください」と自宅に招き入れた。

気になる千葉ットマンの「秘密基地」は、一般的な一軒家だった。レポーターが通されたのは地下の「バットケイブ」…ではなく、生活感のあるリビング。ジョッキに入れた水道水でもてなした千葉ットマンは、レポーターからの質問に次々と答えていった。

千葉ットマンの正体は、実は41歳の独身会社員だった。普段は港でコンテナ修理の仕事をしているが、「みんなの笑顔が見たい」との理由から約3年前に活動を始めたという。バットマンのコスチュームはサウナスーツのような素材らしく、1回の活動で体重が3kg落ちるほど汗を大量にかくそうだ。

驚きなのは「バットポッド」を模した三輪バイクは、ほぼ「自作」だったということ。エンジン以外のパーツは海外から取り寄せて組み立てたという。さらに足りないパーツは、鉄板を加工して一から作り上げた。

低音ボイスで「自分でそれっぽくカタチにしました」と話す千葉ットマンだが、完成度の高さを見るに、その情熱はかなりのもののようだ。ちなみに費用はエンジンを除くと約60万円という。なお、番組では素顔の写真も公開された。

インターネット上には

「千葉ットマンの技術力wwwwwwwwww」
「さっきテレビ出てたけど千葉ットマンすごい。声までバットマンだわ」
「やべぇ!千葉ットマンの素顔めちゃめちゃダンディなおっさんやんか!」

などと視聴者からの反響が多くあがっている。