広島カープのルーキー大瀬良大地に2カ月ぶりの白星を献上し、12失点…。
 8月16日、原巨人は3位・広島との一戦を落とした。この惨敗は勝負どころとなる9月に向け、大きな不安を残してしまった。
 「12失点を許した投手陣も心配ですが、打線も6安打2得点とお寒い限り。坂本、長野、阿部、村田の主軸打者は不振脱出の兆しが見えず、キューバから獲得したセペダも起爆剤にはなりませんでした。8月半ばを過ぎても、投打ともにキーマンが現れない」(スポーツライター・飯山満氏)

 救いは2位・阪神も同日に付き合ったこと。中畑DeNAに敗れた阪神の和田豊監督は、下位チームからの取りこぼしに「序盤で主導権を握られてしまったからね」と悔やんだが、「3位の広島を含め、上位チームがモタモタしている。優勝チームも80勝に届かないのでは?」(飯山氏)と、お粗末なペナント終盤も予想されている。
 そうなると、この上位3チームにくすぶっている“監督人事”の問題も急展開してくるだろう。
 「一般論として、監督人事は8月後半から非公式な打診に入り、その返答を受けて正式な交渉に入ります。水面下で、もう動き始めていると見ていいでしょう」(ベテラン記者)

 リーグは違うが、来季の続投が正式発表されたのは北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督だけ。巨人・原辰徳監督は昨年オフ新たに2年契約を結んだが、球団創設80周年の今年に“V逸”となれば、指揮官の責任問題が問われる。一方、和田監督は契約最終年を戦っている。両監督の進退はペナントレースの勝敗に掛かっているのだ。
 「ナベツネさんをマークしている各メディアは、お盆休みが取れなかったかも(笑)」(同・記者)

 渡辺恒雄・巨人軍最高顧問(読売新聞グループ本社代表取締役会長)の口から、「原続投」の言葉はまだ聞かれていないのだ。同会長と原監督が会ったのは、7月18日にさかのぼる。
 「恒例行事で、前半戦の成績を報告したんです。白石興二郎オーナーも同席しています」(スポーツ紙記者)

 読売新聞・東京本社での会合後、原監督は球宴会場の西武ドームへ。記者団に対し“トップ会談”の中身を語った。
 「前半戦は非常にスリリングなゲームが多いなという話と、お褒めの言葉もいただいた」

 その内容からして、続投=契約期間を全うさせるようだが、渡辺会長は公の場で口にしていない。
 「『スリリングな-』の言葉は、解釈によっては采配批判にも聞こえなくはありません。何よりも優勝できなかった場合はどうなることか…」(前出・ベテラン記者) しかし、次期監督最有力候補の松井秀喜氏が色よい返事をしていない以上、「めぼしい後任候補がいない」というのだ。
 「まだ若い松井氏の監督就任を考えた理由は、人気に尽きます。コーチやOBの中から現実的な適任者を選ぶとすれば、桑田真澄氏、鹿取義隆氏ということになる。松井氏を最有力候補にさせた人気面を考えれば、原監督に頑張ってもらうしかない」(同・記者)