天下一品無鉄砲はドロドロしたコッテリラーメンで有名ですが、奈良県にある「まりお流らーめん」はこってりラーメンの聖地を自称しており、濃さがウリのラーメンを食べることができます。特に最も濃い「チョモランマ」というメニューは、税抜で2400円もするハードルの高いラーメンとなっているとのことで、すさまじい濃さを味わうべく、お店に行ってきました。

まりお流らーめん

http://www.marioramen.com/

開店10分前にお店に到着しましたが、まりお流らーめんにはすでに10人ほど人が並んでいました。



駐車場の看板にも「まりお」の文字。



開店前の行列に並ぶと、店員さんにメニューを渡されます。



メニューの1番上にチョモランマ(税抜2400円)を発見。レギュラーメニューとしては他のラーメン店と比較しても破格の価格設定です。



メニュー表に書いてあるレギュラーメニューだけでも20種類ほどあります。今回は目当ての「チョモランマ」と、最もスタンダードな「まりおとんこつ正油(税抜750円)」を頼んでみました。



店内は開店と同時にほぼ満席に。



今回は一人で訪れたので、カウンター席に案内されました。カウンター越しに店長のマリオ福永さんを発見。



お店の中にはレギュラーメニューが大きく貼り出されていました。



店外で渡されたメニューと違い、唐揚げなどのメニューもあるようです。



目当てのチョモランマも貼り出されていました。たっぷりチーズが入っているとのこと。



注文から15分ほどで、まずはまりおとんこつ正油が到着。メニューが豊富なのでやや提供に時間がかかるようです。



目を引くのは赤さが残るチャーシュー。5枚ほど載っていました。



麺はやや太く、スープには膜が貼っていました。スープから飲んでみます。



豚の味が強いしょうゆ味で、スープの濃度の感じといい神奈川県発祥の家系ラーメンに近い印象。一般的なラーメンに比べれば濃いスープと言えそうですが、天下一品などのスープと比べると、そこまで濃くはない感じでした。



麺にはほどよくスープが絡むものの、ベトベト絡みつくようなことはありませんでした。



チャーシューは塩味が強く、ハムっぽい印象。スープの温度で赤い部分がどんどんゆだってしまうので、早めに食べるのがオススメです。



続いて、待望のチョモランマが到着。



スープはやはりドロドロした感じで麺は中太。



レンゲですくうと……



サラサラ感はなく、ドロドロしています。



チョモランマのスープがいかにドロドロしているかは、以下のムービーを見れば確認できます。

まりお流らーめんのチョモランマのスープのドロドロ加減- YouTube

チョモランマには標準で煮卵が載っています。



チャーシューはまりおとんこつ正油と同じものが載っているようで、量は2倍以上ありました。



まずスープからすくって飲んでみると、チーズフォンデュのような舌触りと味。ラーメンのスープなので豚骨などの味も感じられますが、印象としてはチーズ7、豚骨スープ3くらいの印象。九十九ラーメンに豚骨ラーメンにゴールデンゴーダチーズを載せたラーメンがありますが、それよりもチーズの味が強烈で、ドロドロ感があります。



スープから麺を持ち上げてもやはりドロドロ。



麺はやや固めでスープが良く絡みます。スープと麺で構成はされているものの、チーズの味が強すぎるせいかラーメンっぽさは薄い印象でした。



チャーシューはかなりの量があります。



煮卵は黄身がギリギリ固まるくらい。白身にしょうゆの味が付いていますが、やはりスープのチーズの味が強烈。



食べ進むとどんどん胃が重くなっていくような気がしました。



麺や具材にスープが絡みつくので……



スープをあまりすすらなくてもかなりのスープの量が減りました。今回ラーメン2杯を一度に食べましたが、1杯目を差し引いても胃への負担はかなりあるように思えました。価格は高く感じられましたが、未知の味を体験するためのマニア向けの価格設定と言えそうです。



まりお流らーめんは18時から翌1時半までの営業で、水曜日が定休日。ラーメン二郎のラーメンを表現するときに「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物」という言葉がありますが、チョモランマにも同じことが言えて、ある意味ラーメンという枠を越えた食べ物となっていました。