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「Macはウイルスの被害を受けない」「スマートフォンの充電完了後は充電器から外すべき」――さて、これらは真実だろうか? Business Insiderが「8 Common Tech Myths You Should Stop Believing Today」で、ITに関する"よくある思い違い"を紹介している。夏休みの余裕のある時こそ、IT関連の知識のおさらいをされてはいかがだろうか?

ここでは、Business Insiderが紹介している8つの"思い違い"のうち、5つを紹介しよう。

○Macならウイルスの被害は心配無用?

世の中で猛威を振るっているコンピュータウイルスはWindowsの問題であって、自分はMacだから関係ないという方、それは間違っている。

今のところ、MacユーザーよりもWindowsユーザーのほうが多いからウイルス作成者はWindowsをターゲットにしているだけ。今後、ユーザーが増えれば、当然Macも狙われるし、実際に2012年には「Flashback」というMacを狙うトロイの木馬型ウイルスが発生している。これは、Javaの脆弱性を突くもので、Appleは駆除ツールの提供やアップデートを行った。

これを機に、「Macはウイルスとは無縁」とうたっていたAppleは「安全性を内蔵」にメッセージを変えている。Macでもウイルス感染は起こりうるのだ。

スマートフォンの過充電はよくない?

寝ている間にスマートフォンを充電する人は多いだろう。しかし、「充電完了後も充電プラグを指したままだとバッテリを痛める」と警告されたことはないだろうか? 

Business Insiderによると、この定説、実は実証されていないのだとか。スマートフォンの多くがリチウムイオン電池で、フル充電後は自動的に充電をストップさせるため、ダメージを与えると案ずる必要はないという。であれば、安心してスマートフォンを充電しながら眠ってよさそうだ。

○継ぎ足し充電はよくない?

充電周りでもう1つ、残量を使い切っていないのに充電するとよくないという説を紹介したい。

Business Insiderによると、リチウムイオン電池は充電サイクルに上限があるが、これは枯渇状態からフル充電になるまでを1サイクルと見ているのだという。使っていくうちにバッテリの性能が悪くなったと感じるのは、サイクルを重ねているからであって、使い切っていないのに充電したためではないとのことだ。つまり、継ぎ足し充電は問題ないと言えそうだ。

○メガピクセル数が多いほどカメラの性能はよい?

スマートフォンにも"12メガピクセルカメラ搭載"なんて機種が出てきている。「今の機種は6メガピクセルだから、12メガピクセルなら品質は倍増する」と思いたいところだが、カメラの品質にメガピクセル数は重要ではない。

画像の品質はセンサー(CMOSなど)が取り込むことができる光の量が重要となる。一般に、ピクセルが大きいとセンサーは大きくなるので、取り込む光の量も増えて質は上がることになるが、重要なのはメガピクセルの数ではなく、センサーの大きさなのだ。

○プライベートブラウジング=匿名でブラウジング?

各種ブラウザが「プライベートブラウジング(シークレットモード)機能」を提供しているが、これを匿名でブラウズできる機能と勘違いしていないだろうか?

プライベートブラウジングは「履歴を残さない」「自動的にアカウントにログオンしない」「ブックマークを読み込まない」といったことを行う機能であり、匿名機能ではない。サービスプロバイダーや管理者はあなたの表示したサイトを追跡できる。つまり、プライベートブラウジングでも訪問してはいけないサイトを訪問しているとその情報は追跡可能ということだ。

実際、Chromeのプライベートブラウジングが行えるシークレットモードの画面にも「シークレット モードにしても、雇用主、インターネット サービス プロバイダ、アクセス先のウェブサイトに閲覧内容が知られる可能性はあります」という注意書きが表示されている。

(末岡洋子)