国営ひたち海浜公園で、8月2日から開催されていた野外音楽フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」。

 今年は初の2週連続、計4日間という開催日程でも注目度が高まった同イベントだが、現在Twitter上では、ある規制が議論の的になっている。

 上記は、音楽ライター・編集者の柴那典(しば とものり)さんが投稿した会場内の注意書きだ。張り紙には「サイリウム・ペンライトなどの発光物使用、過度なパフォーマンスや応援行為は禁止いたします」という文言が掲げられている。

 同イベントは、「ロックフェスティバル」と銘打ちながらも、出演アーティストには「でんぱ組.inc」や「東京女子流」といったアイドルも含め、多彩なラインナップとなっていた。

 公式サイトの注意事項ページを確認したところ「サイリウム、ペンライトなど発光するものの持込、使用は、演出の妨げおよび周りのお客様のご迷惑となるため禁止いたします」とある。

 この規制情報を事前に確認していた一部のファンは、ネギやキュウリといった禁止物に当たらない野菜を振って代用したとのこと。

 しかし、アイドルのライブでは、もはや定番となっているサイリウムやヲタ芸が禁止とされたことで、アイドルファンを中心に、イベントが終了した現在も規制について言及するツイートが数多く投稿されている。

 アイドルファンとしては、サイリウムやヲタ芸による「応援行為」はアイドル文化の1つであり、欠かせないものという意見が寄せられた。

 また、上記のようにアイドルを同イベントに呼び、そこで「ロックを押し付けるのはロックじゃない」という意見も。

 一方で、アイドルのライブになじみのない層がいることを考えたうえで、主催者の禁止措置に理解を示すユーザーも存在している。

 さまざまなジャンルやアーティストのファンが集うフェスだからこそ、「みんなが安心して楽しめる最大公約数の答え」として禁止事項を設けているのだろうか。


 ※上記ツイートは昨年のロックインジャパンフェスにて撮影されたものです。

 普段のワンマンライブでは味わうことのないジャンルやアーティスト、「異文化」に触れることができるのはフェスの醍醐味。

 同じライブであっても、非日常のフェスという空間の楽しみ方は異なるのかもしれない。

 あなたはこの規制に、どのような意見を持っただろうか?

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