「エナジードリンクを開発しよう!」 女子大のブレストから見えた アルミ缶飲料を女性が避ける理由とは?
エナジードリンク市場が拡大傾向にあり、各社様々な新商品を投入している。最近の話題と言えば、サントリーが第一三共(4568)から栄養ドリンクの「リゲイン」ブランドを借り受けて出したリゲインエナジードリンクであろう。サントリーがわざわざリゲインブランドを活用した理由は、リゲインのブランド認知度が94%と高いこととサントリーはインタビューで答えていた。
サントリーに限らずエナジードリンク市場には次々と新たな参入もあって活況を呈している。
そこで、昭和女子大学の1年生向けの基礎ゼミで「エナジードリンクを新規開発することになりました。さて、どんな商品を開発しますか?」を題材にブレーンストーミング(ブレスト)を実演した。基礎ゼミの目的は、ブレストを体得することなのであるが、テーマにリアリティを持たせる必要があるので、敢えてエナジードリンクの新商品開発としたのだ。
リゲイン、ブランド認知度94%だが・・・
ちなみに、1年生20人の女子大生たちにリゲインを知っているかと聞いたところ、誰も知らなかった。ブランド認知度94%も、ハイティーンの女子に限定するとゼロになってしまうのだ。
念のため、1989年のバブル絶頂期に一世を風靡したリゲインのテレビCMをわざわざいくつか彼女たちに見せてみた。が、やはり知らないのである。当然と言えば当然、彼女たちが生まれる前の話、しかし流行語大賞にもなった24時間戦えますか?のジングルを知らないと言われてしまうとアラフォー世代としてはやや寂しい思いをした。
こちらのそんな思いはつゆ知らず、彼女たちはテレビCMに登場している俳優を指差しながら、「これだれ?」と言っている。そこには25年前の時任三郎氏が登場している。さすがに25年も前の時任三郎の映像と今の時任三郎の映像とは結びつかないわけだ。
サントリーのリゲインは、プレスリリースによると30代40代の男性を意識していることが分かる。他のエナジードリンクも年齢層は20代のこともあろうが、おおむね男性がメインターゲットであろう。
さて、そんな市場において女子大生が新商品を開発するとどうなるのか、これがブレストの実演をしつつ副産物として私が期待したことであった。
さて、結果は?