通話し放題が開始された今だからこそねらい目な失敗しない中古ガラケーの選び方
大手ケータイキャリア各社がこぞって「国内通話し放題」の新料金プランを投入する。そのせいもあり、通話そのものが見直されてきている。しかし、スマートフォン向け「通話し放題」の基本料は各社2,700円と割高だ。改善されたとはいえ、バッテリーの持ちが良くないスマートフォンよりも、通話のしやすいガラケーに注目が集まるのも当然といえば当然な話だ。
さらに、各社ガラケー向け通話定額プランはスマートフォン向けの料金と比較して月額あたり500円安く設定されており、割安感も大きい.
スマホ向け「通話し放題」が話題になっているが、賢い消費者は「ガラケーで通話し放題」活用で盛り上がりそうなのだ。
これからのトレンドは、「通話専用ガラケーで通話し放題」と、「インターネットやメール、SNS用スマートフォン」になるのかもしれない。
●今だからこそ狙っていきたい中古ガラケー
「ガラケーで通話し放題」活用をしようにも、最近はスマートフォンしか持っておらず、ガラケーを所持していない人も多い。
それではショップで「ガラケーを買えばいい」、と思われるかもしれないが、これが、そういうわけにもいかない。
最近のガラケーは手頃なモデルでも本体代が3万円近くする。高性能モデルともなると5万円近いものもある。
ガラケーに、そんな金額をだしたくない。安く買える方法はないのか? これがあるのである。実は、ガラケーの性能はここ数年間であまり進化していないのをご存知だろうか。
例えばシャープ製ガラケーで比較してみよう。
「SH-07F」ドコモ2014年夏モデル
ディスプレイサイズ 約3.3インチ
カメラ 500万画素
ワンセグ対応
おサイフケータイ対応
防水対応
ドコモオンラインショップ販売価格 税抜27,000円(2014年7月現在)
「SH-11C」ドコモ2011年夏モデル
ディスプレイサイズ 約3.2インチ
カメラ 810万画素
ワンセグ対応
おサイフケータイ対応
防水対応
中古相場 13,000円前後(2014年7月現在)
いかがだろうか、3年前のモデルと比較してもそれほど性能が変わっていないことがわかるはずだ。つまり、実用面では性能が変わらない古いモデルでも十分ということなのだ。新品でないという点、保証が切れているという点をのぞけば、中古のガラケーを購入したくなるのは当然だろう。
●失敗しない中古ガラケー選び5つポイント
しかしながら一概に「中古ガラケー」といってもただ購入すればよいわけではない。新品とは違い、思いもよらぬトラブルが起きるケースがあるからだ。そうしたリスクを減らすポイントが以下の5つ。
1 返品交換を受け付けるショップで買う
これが非常に重要で、分割契約を終わらせていない状態で中古市場に出回っているケータイを購入し、電源を入れるとロックされることがある(通称:赤ロム化)。その際、返品や交換を受けつけてくれるショップで購入しておけば安心だ。また購入する際には必ずロックされた場合に返品や交換ができるか確認もしておこう。
2 必要な機能をしぼりこむ
ガラケーに必要な「通話機能」は当然として、屋外で利用するのであれば防水、テレビが見たいのであればワンセグ機能と、必要な機能を事前にメモしておくと便利だ。見落としがちなのが無線で通話できるBluetooth機能。通話メインで考えるならば価格こそやや割高となるが、是非、Bluetooth搭載モデルを選択すると良いだろう。
3 発売から4年以内のモデルを狙う
いくら安いからといってあまりにも古いモデルは避けよう。4年以上前の古いモデルは、いざ使う際にバッテリー交換をしようにも、バッテリーそのものが手に入れられない場合があるのだ。したがって、部品が現在でもある程度流通している発売から4年以内のガラケーを狙っていこう。
4 海外メーカーより国内メーカー
ノキアやモトローラなどの海外メーカーのガラケー(フィーチャーフォン、簡易スマートフォン)はデザインもスマートでかっこいい。しかしながら、充電コネクタが特殊なものやバッテリーが手に入りにくいといったデメリットがある。デザインに惹かれて購入すると、その後に苦労することがある。ここは素直に国内メーカーを選択するのが良いだろう。
5 付属品がそろっているものを買う
付属品というのは、「取扱説明書」や「パッケージ」のこと(数年前よりACアダプターは付属しないことが多くなった)。付属品がそろっているということは、前の利用者が几帳面だったり、丁寧に扱っていたりした可能性が高いのだ。つまり良品を手に入れられる可能性が高くなるというわけだ。逆に本体の痛みやキズがある製品は避けるのが賢明だ。
最近では、中古ケータイショップではなく、ネットオークションで購入しようという人も少なくない。たしかにネットオークションのほうが安く購入できる場合が多いが、個人同士の取引はトラブルが発生するケースも多く、初心者は大手中古ケータイショップから購入するのが良いだろう。また、最も基本的なことだが、利用するキャリアと購入する中古ガラケーのキャリアは同じにするのもお忘れなく。
お得な「通話し放題」、それをお得に実現する存在、その名はガラケー。
そのガラケーを手頃な価格で購入できれば、さらに割安となる。お得な「通話し放題」を求める人は、中古ガラケーを狙ってみてはいかがだろうか。
・価格.com 中古携帯プラザ
布施 繁樹