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Intersilは、宇宙機器市場向けに耐放射線特性基準電圧源の製品「ISL71091SEH10/20/33/40」を発表した。

「ISL71091SEHVF40」は基準電圧4.096V、入力電圧範囲6V〜30V、出力ノイズ代表値6.2μVp-p(0.1Hz〜10Hz)または6.6μVrms(10Hz〜1kHz)、初期電圧精度0.05%の製品で、12ビットA/Dコンバータ(ADC)に最適だと同社では説明するほか、基準電圧2.048V、入力電圧範囲4.2V〜30V、出力ノイズ代表値3.8μVp-p(0.1Hz〜10Hz)または3.4μVrms(10Hz 〜1kHz)、初期電圧精度0.05%の「ISL71091SEHVF20」は11ビットのADCに最適だと同社では説明している(「ISL71091SEHVF33」は基準電圧3.3V、入力電圧範囲4.6V〜30V、出力ノイズ代表値5.2μVp-p(0.1Hz〜10Hz)、初期電圧精度0.05%、「ISL71091SEHVF10」は基準電圧10V、入力電圧範囲12V〜30V、出力ノイズ代表値14.8μVp-p(0.1Hz〜10Hz)または14.7μVrms(10Hz 〜1kHz)、初期電圧精度0.05%)。

いずれの製品も同社のSOIベースのPR40プロセスを採用することで、誤差を全温度範囲(-55℃〜+125℃)で±0.15%に、イオン照射時でも±0.25%に抑えることが可能となっているほか、ピン付きの最小表面実装パッケージを採用することで、ソリューション・サイズの低減を図ることが可能となっている。また、チップ上のシンク機能により、バッファリングを不要にし、システムの簡素化と総合的な精度の向上も実現しているとする。

なお、4製品ともにすでに量産出荷を開始しているという。